副社長の甘い罠 〜これって本当に「偽装婚約」なのでしょうか?〜
なるほど、そういうことか。
ずっと「お母さんっぽい」と言われてきた澪が、一番求めている言葉は。
「澪のことを『お母さんっぽい』だなんて、一度も思ったことはないぞ? 大人になってからはずっと『女』として意識してきた」
そう言うと、澪がプイっと顔を横に向ける。耳が真っ赤になってるので、顔を隠そうとしたことがバレバレだ。
俺のことを忘れていたことに対する、お仕置きが必要だな、と耳の近くに顔を近づける。
「みおちゃーん、どうしたの?」
フッと少し耳に息を吹きかけると、澪がビクッと反応する。あー可愛すぎてもう無理、我慢できないかも……。
「澪、返事してくれないと、食べちゃうよ?」
「へ!? た、食べるって?」
「ん、こういうこと」
そう言って、澪の耳をカプッと甘噛みする。澪から「んっっ!」と甘い声が漏れ始めた。
良い雰囲気になってきたので、そのまま耳をぺろぺろ舐め始める。可愛い反応の澪に耐えられなくなって、ベッドに押し倒した。
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