ヤンキーくんと生徒会長様
『仕方ない、2人で片付けよっか』

「はい!」


返事は一丁前なんだけど、出来ればプールサイドは1人で片付けて欲しいなぁ、なんて思ったり思わなかったり


『それにしても毎日掃除してもこれだけ溜まるって、どんだけ吸ってんのよ』

「あぁ、僕のクラスの久世君とか沢山吸ってるみたいです」

『久世君?』

「はい、あの金髪で鋭い目つきの怖い人です。」


メガネをクイッと片手で持ち上げキリッとした顔で答えてくるんだけど、ぜんっぜんわかんない


なんか、久世君に対しての説明簡易過ぎない?


『へ〜。まあここの生徒大体金髪だけどね。』

「黒髪僕くらいですもんね。」

『うん、だからメガネ君すっごく分かりやすいよ』

「ありがとうございます。」


ありがとう、なのかな、?

メガネ君は話してて少し天然なのか、?って思うことは多々あるし、多分天然なんだと思う


「先輩〜、ここに集めておいたら良いですよね」

『うん、そこに集めておいて〜。』


掃除をし始めて、15分が経った頃_


『ふぅ〜。すっきり!!』

「はい!!すっきりです!」


あれだけタバコの吸殻ばかりだった場所が、すっかり綺麗になった。
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