Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
まずはミーティングに参加したあと、レッスンルームで明日から始まるクリスマスショーのリハーサルをする。
「明日、開演前の早朝に実際のステージで場当たりするけど、いつもと同じ場所だし、このレッスンルームにもバミリしてあるから特に問題ないと思うわ。じゃあ、今日は美桜も入って頭から通してみるわよ」
「よろしくお願いします」
美桜はメンバーに頭を下げてから、最後にペアを組む巧にも挨拶した。
「よろしくね、巧くん」
「おう!リフトもあるけど、美桜なら大丈夫だろ。体重変わってないよな?」
ギクリ、と美桜は首をすくめる。
「なんだよ?太ったのか?」
「それが、体重計の数字が読めなくてさ。単位が変なんだもん。ポンドとか、ストーンとか」
「ああ、イギリスはキロ単位じゃないもんな。ま、リフトすればすぐ分かるよ。太ってなければすんなり決まる。グラッてなったら体重オーバーだな」
ひー!と美桜は両手で頬を押さえた。
「こっわ!」
「さてさて、結果はいかに?じゃ、始めようぜ」
冷や汗タラタラで美桜はスタートポジションにつく。
早速、みどりが音楽を流し始めた。
オンラインでレッスンにも参加しているし、パレスのダンスルームでも毎日おさらいしていた為、振り付けは問題ない。
(あとはラストのリフトだけ)
美桜は気を引き締めると、巧と息を合わせてタイミングを計る。
左手を巧と繋ぎ、くるりとターンしながら近づくと、巧の肩に左手を載せてから左足を上げた。
巧は美桜の左足の下に左腕を通し、そのまま美桜の右の太ももをホールドする。
そして右手で美桜の左ヒップを支えて一気に高く持ち上げた。
頭上に伸ばした美桜の右手が、かすかに天井をかすめる。
音楽に合わせてしばらくポーズを取ってから、ストンと地面に下ろされ、メンバー皆で最後のフォーメーションを作った。
ジャン!と音楽が終わり、由香が満足そうに頷く。
「いいねー、バッチリ!じゃあ次は衣装に着替えて、女性陣は小道具のステッキ持ってやってみよ」
「はい!」
皆が一斉に動き出し、巧は美桜の頭にポンと手を置いた。
「体重セーフな。リフト、いつもと同じでやりやすかった」
「ほんとに?良かったー!」
「ああ。本番も頼むぞ」
「うん!こちらこそ、よろしくね」
そして美桜も綾乃達と一緒にドレッシングルームに着替えに行った。
「明日、開演前の早朝に実際のステージで場当たりするけど、いつもと同じ場所だし、このレッスンルームにもバミリしてあるから特に問題ないと思うわ。じゃあ、今日は美桜も入って頭から通してみるわよ」
「よろしくお願いします」
美桜はメンバーに頭を下げてから、最後にペアを組む巧にも挨拶した。
「よろしくね、巧くん」
「おう!リフトもあるけど、美桜なら大丈夫だろ。体重変わってないよな?」
ギクリ、と美桜は首をすくめる。
「なんだよ?太ったのか?」
「それが、体重計の数字が読めなくてさ。単位が変なんだもん。ポンドとか、ストーンとか」
「ああ、イギリスはキロ単位じゃないもんな。ま、リフトすればすぐ分かるよ。太ってなければすんなり決まる。グラッてなったら体重オーバーだな」
ひー!と美桜は両手で頬を押さえた。
「こっわ!」
「さてさて、結果はいかに?じゃ、始めようぜ」
冷や汗タラタラで美桜はスタートポジションにつく。
早速、みどりが音楽を流し始めた。
オンラインでレッスンにも参加しているし、パレスのダンスルームでも毎日おさらいしていた為、振り付けは問題ない。
(あとはラストのリフトだけ)
美桜は気を引き締めると、巧と息を合わせてタイミングを計る。
左手を巧と繋ぎ、くるりとターンしながら近づくと、巧の肩に左手を載せてから左足を上げた。
巧は美桜の左足の下に左腕を通し、そのまま美桜の右の太ももをホールドする。
そして右手で美桜の左ヒップを支えて一気に高く持ち上げた。
頭上に伸ばした美桜の右手が、かすかに天井をかすめる。
音楽に合わせてしばらくポーズを取ってから、ストンと地面に下ろされ、メンバー皆で最後のフォーメーションを作った。
ジャン!と音楽が終わり、由香が満足そうに頷く。
「いいねー、バッチリ!じゃあ次は衣装に着替えて、女性陣は小道具のステッキ持ってやってみよ」
「はい!」
皆が一斉に動き出し、巧は美桜の頭にポンと手を置いた。
「体重セーフな。リフト、いつもと同じでやりやすかった」
「ほんとに?良かったー!」
「ああ。本番も頼むぞ」
「うん!こちらこそ、よろしくね」
そして美桜も綾乃達と一緒にドレッシングルームに着替えに行った。