Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
「いやーん、この衣装可愛い!」
薄いピンクと白のオーガンジーが交互に重なったふわふわの衣装を着て、綾乃が嬉しそうにスカートを揺らしている。
「何だっけ?雪の妖精?」
「はい。みどり先輩がそう言って作ってくれたんです。で、小道具のステッキで魔法をかけるイメージなんですけど、このステッキ、夜になるとライトが点くんですよ。細かくキラキラーって」
「そうなんだ、楽しみ!私、イギリスで練習してた時、ステッキの代わりにフライ返し持って踊ってたよ」
すると、フライ返しー!?と、周りからも声が上がった。
「やだ!美桜先輩。妖精のイメージが台無し。フライ返しで魔法はかけられませんよ?」
そう言って綾乃がステッキを渡してくれる。
「わー、可愛い!これなら魔法かけられるね。えーい、ちょちょいのちょい!」
「美桜先輩!妖精はそんな変な掛け声かけませんから」
賑やかに着替えを終えてレッスンルームに戻ると、男性陣も薄い水色のタキシードに着替えていた。
「おおー、かっこいい!王子様だね、巧くん」
「美桜も、そうしてると奥さんには見えんな」
「ちょっと、奥さんってやめてよ。おばちゃんの井戸端会議みたい」
「あら奥さん。ねぎ持って、八百屋の買い物帰りですか?」
「ねぎじゃなーい!魔法のステッキ!」
ブンブンとステッキを振り回していると、綾乃に咎められる。
「美桜先輩!フライ返しとは違うんですからね。ちゃんと丁寧に扱ってください」
「はーい、ごめんなさーい」
全員準備出来たところで、また曲をかけて通してみる。
「うん、衣装も問題なさそうね。何かある?なければ今日は終わり。明日の早朝、ヘアメイクも整えてからリハしまーす」
由香の言葉に、よろしくお願いします!と答えてレッスンは終了した。
薄いピンクと白のオーガンジーが交互に重なったふわふわの衣装を着て、綾乃が嬉しそうにスカートを揺らしている。
「何だっけ?雪の妖精?」
「はい。みどり先輩がそう言って作ってくれたんです。で、小道具のステッキで魔法をかけるイメージなんですけど、このステッキ、夜になるとライトが点くんですよ。細かくキラキラーって」
「そうなんだ、楽しみ!私、イギリスで練習してた時、ステッキの代わりにフライ返し持って踊ってたよ」
すると、フライ返しー!?と、周りからも声が上がった。
「やだ!美桜先輩。妖精のイメージが台無し。フライ返しで魔法はかけられませんよ?」
そう言って綾乃がステッキを渡してくれる。
「わー、可愛い!これなら魔法かけられるね。えーい、ちょちょいのちょい!」
「美桜先輩!妖精はそんな変な掛け声かけませんから」
賑やかに着替えを終えてレッスンルームに戻ると、男性陣も薄い水色のタキシードに着替えていた。
「おおー、かっこいい!王子様だね、巧くん」
「美桜も、そうしてると奥さんには見えんな」
「ちょっと、奥さんってやめてよ。おばちゃんの井戸端会議みたい」
「あら奥さん。ねぎ持って、八百屋の買い物帰りですか?」
「ねぎじゃなーい!魔法のステッキ!」
ブンブンとステッキを振り回していると、綾乃に咎められる。
「美桜先輩!フライ返しとは違うんですからね。ちゃんと丁寧に扱ってください」
「はーい、ごめんなさーい」
全員準備出来たところで、また曲をかけて通してみる。
「うん、衣装も問題なさそうね。何かある?なければ今日は終わり。明日の早朝、ヘアメイクも整えてからリハしまーす」
由香の言葉に、よろしくお願いします!と答えてレッスンは終了した。