Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
クリスマスイブの再会
「おはようございます!」
「おはよう、あやちゃん。わあ、今日はまたとびきり可愛いね」
朝、ドレッシングルームに現れた綾乃は、ワンピースとロングブーツで、いつにも増してキュートな装いだった。
「ふふっ、ありがとうございます。イブなので、仕事が終わったらデートなんです」
綾乃は、ダンスのパートナーでもある智也とつき合っていて、二人とも今日は六時からのショーが終われば帰れるはずだ。
「そっか!じゃあ今日は夜の部が終わったら、即解散にしよう。楽しんできてね」
「はい。美桜先輩も」
「え、あ、そうね。あはは」
急に美桜は照れたように笑って誤魔化した。
そう、今頃アレンは飛行機の中。
羽田空港に着いたあと、ホテルにチェックインするのは十五時頃のはずだ。
(つまり、夜の部のショーには間に合う)
詳しくは話していないから、何のショーがあるのかアレンは知らないはず。
(でもなー。アレンのことだから、ちゃっかりショースケジュールを調べそうだな)
とは言え、観に行くね、とも言われていない。
(そう言われたら緊張しちゃうもんね。ま、いいや。とにかくいつも通りやるだけよ)
己に言い聞かせ、美桜はいつも通りのウォーミングアップを始めた。
「おはよう、あやちゃん。わあ、今日はまたとびきり可愛いね」
朝、ドレッシングルームに現れた綾乃は、ワンピースとロングブーツで、いつにも増してキュートな装いだった。
「ふふっ、ありがとうございます。イブなので、仕事が終わったらデートなんです」
綾乃は、ダンスのパートナーでもある智也とつき合っていて、二人とも今日は六時からのショーが終われば帰れるはずだ。
「そっか!じゃあ今日は夜の部が終わったら、即解散にしよう。楽しんできてね」
「はい。美桜先輩も」
「え、あ、そうね。あはは」
急に美桜は照れたように笑って誤魔化した。
そう、今頃アレンは飛行機の中。
羽田空港に着いたあと、ホテルにチェックインするのは十五時頃のはずだ。
(つまり、夜の部のショーには間に合う)
詳しくは話していないから、何のショーがあるのかアレンは知らないはず。
(でもなー。アレンのことだから、ちゃっかりショースケジュールを調べそうだな)
とは言え、観に行くね、とも言われていない。
(そう言われたら緊張しちゃうもんね。ま、いいや。とにかくいつも通りやるだけよ)
己に言い聞かせ、美桜はいつも通りのウォーミングアップを始めた。