Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
「お疲れ様でした!それではお先に失礼します」
クールダウンを終えると、綾乃は智也と一緒にメンバーに挨拶する。
「お疲れ様。二人で楽しんで来てね!メリークリスマス」
「はい!ありがとうございます。美桜先輩も、メリークリスマス」
笑顔でレッスンルームを出て行く綾乃と智也を見送ると、美桜は急にソワソワし始めた。
(そうだ、私もアレンに会えるんだ!もうホテルにチェックインしたわよね?部屋で休んでるのかな?)
とにかく連絡してみようと、美桜もメンバーに挨拶してレッスンルームをあとにする。
私服に着替えてオフィスでタイムカードを押すと、外に出てスマートフォンを確認した。
『お疲れ様。終わったら電話してね』
アレンからのメッセージを読むと、すぐに電話をかけてみる。
「もしもし、美桜?終わった?」
「うん、終わったよ。アレンは今ホテル?これから向かうね」
「いや、来なくていいよ」
「どうして?」
「十秒後に会えるから」
は?と美桜は思わず立ち止まって顔を上げた。
クリスマスのイルミネーションが輝くパークのエントランス広場。
キラキラと美しい輝きの中、行き交うカップル達の向こうに、大好きなアレンが優しく笑って立っている。
「……アレン」
美桜は小さく呟くと、スマートフォンを持つ手を下ろして駆け出した。
「アレン!」
「美桜」
大きな腕の中に飛び込むと、アレンはギュッと美桜を抱きしめる。
「会いたかった、アレン」
「俺もだよ、美桜」
「たった一週間なのに、だめだね。会えないと寂しくて仕方なかったの」
「うん、俺もだ」
「夏休みは三週間だったから、今回の一週間なんて楽勝だと思ってたのに。私、どんどん弱くなってるのかな?」
ポツリと呟くと、アレンが少し身体を離して美桜の顔を覗き込んだ。
「違うよ。離れ難くなるくらいにどんどん好きになってるんだ、お互いに」
アレンの言葉に、美桜はふふっと笑う。
「結婚したのに?」
「ああ、そうだよ」
「夫婦になったのに、まだ好きになっていくの?」
「そうだよ?俺は毎日美桜に惹かれてる」
「ふふ、私もそうなんだね。毎日アレンに惹かれてたんだ」
「うん」
二人は顔を見合わせて微笑むと、もう一度互いをしっかりと抱きしめた。
クールダウンを終えると、綾乃は智也と一緒にメンバーに挨拶する。
「お疲れ様。二人で楽しんで来てね!メリークリスマス」
「はい!ありがとうございます。美桜先輩も、メリークリスマス」
笑顔でレッスンルームを出て行く綾乃と智也を見送ると、美桜は急にソワソワし始めた。
(そうだ、私もアレンに会えるんだ!もうホテルにチェックインしたわよね?部屋で休んでるのかな?)
とにかく連絡してみようと、美桜もメンバーに挨拶してレッスンルームをあとにする。
私服に着替えてオフィスでタイムカードを押すと、外に出てスマートフォンを確認した。
『お疲れ様。終わったら電話してね』
アレンからのメッセージを読むと、すぐに電話をかけてみる。
「もしもし、美桜?終わった?」
「うん、終わったよ。アレンは今ホテル?これから向かうね」
「いや、来なくていいよ」
「どうして?」
「十秒後に会えるから」
は?と美桜は思わず立ち止まって顔を上げた。
クリスマスのイルミネーションが輝くパークのエントランス広場。
キラキラと美しい輝きの中、行き交うカップル達の向こうに、大好きなアレンが優しく笑って立っている。
「……アレン」
美桜は小さく呟くと、スマートフォンを持つ手を下ろして駆け出した。
「アレン!」
「美桜」
大きな腕の中に飛び込むと、アレンはギュッと美桜を抱きしめる。
「会いたかった、アレン」
「俺もだよ、美桜」
「たった一週間なのに、だめだね。会えないと寂しくて仕方なかったの」
「うん、俺もだ」
「夏休みは三週間だったから、今回の一週間なんて楽勝だと思ってたのに。私、どんどん弱くなってるのかな?」
ポツリと呟くと、アレンが少し身体を離して美桜の顔を覗き込んだ。
「違うよ。離れ難くなるくらいにどんどん好きになってるんだ、お互いに」
アレンの言葉に、美桜はふふっと笑う。
「結婚したのに?」
「ああ、そうだよ」
「夫婦になったのに、まだ好きになっていくの?」
「そうだよ?俺は毎日美桜に惹かれてる」
「ふふ、私もそうなんだね。毎日アレンに惹かれてたんだ」
「うん」
二人は顔を見合わせて微笑むと、もう一度互いをしっかりと抱きしめた。