Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
「わあ、夜景が綺麗に見えるね。荷物も運んでくれてありがとう」
すぐ近くのホテルに移動すると、既にアレンがチェックインを済ませていた広くて豪華な部屋に上がる。
窓からは煌びやかなパークも見下ろせた。
「夕食は、ルームサービスでもいいかな?美桜、明日も仕事だから、部屋でゆっくりした方がいいと思って」
「うん、それがいい。きっと今夜はどこも混んでるしね」
二人きりでゆっくりと、ディナーとクリスマスのデザートを味わう。
食後は窓際のバーカウンターに移動し、ワインを飲みながら夜景を眺めた。
「なんだか二人きりって新鮮だね。パレスではいつも周りにみんながいるから」
「そうだね。あと、こんなふうに高い所から夜景を見下ろすのも」
「あはは!確かに。そもそもこんな高い建物がないもんね」
笑ってからワインをひと口飲んだ美桜は、ふとアレンの視線を感じて顔を上げる。
アレンは切なげな表情でじっと美桜を見つめていた。
「アレン?どうかした?」
するとアレンはクッと何かを堪えるように眉根を寄せたあと、美桜の頭の後ろに大きな手を添えてキスをする。
一度顔を離すと、今度は堰を切ったように何度も熱く唇を奪った。
「ん……、アレン?どうしたの」
アレンは身を引こうとする美桜を腕の中に閉じ込め、思いをぶつけるようにキスを繰り返す。
やがて美桜を両腕に抱いたまま、ドサッとベッドに横たわった。
「アレン?一体どうしたの?」
肩で息を整えながら頬を赤く染めた美桜が尋ねると、アレンは身体を起こし、美桜の顔の両サイドに手をついた。
すぐ近くで見下ろしてくるアレンの瞳に切羽詰った男の色気を感じて、美桜は言葉に詰まる。
「美桜、ごめん。俺、辛くて……。優しくしたいのに出来ない。自分に抑えが利かない。美桜を誰にも触れさせたくない。美桜は俺のものだって、身体の隅々まで刻み込みたくなる。力ずくで美桜を抱きたくなるんだ。ごめん、美桜」
そう言うと美桜の身体を胸にかき抱き、首筋をキスでなぞる。
「アレン、待って。んっ、アレン」
「好きだ、美桜。自分でも持て余すほど、気持ちを止められない。心から美桜が欲しい」
こんなアレンは初めてだった。
いつも優しく労わるように接してくれるアレンが、激情のままに求めてくる。
美桜は両腕をアレンの背中に回してギュッとしがみつく。
頭の中が真っ白になり、美桜はただひたすらアレンの溢れる愛情を一身に受け止めていた。
すぐ近くのホテルに移動すると、既にアレンがチェックインを済ませていた広くて豪華な部屋に上がる。
窓からは煌びやかなパークも見下ろせた。
「夕食は、ルームサービスでもいいかな?美桜、明日も仕事だから、部屋でゆっくりした方がいいと思って」
「うん、それがいい。きっと今夜はどこも混んでるしね」
二人きりでゆっくりと、ディナーとクリスマスのデザートを味わう。
食後は窓際のバーカウンターに移動し、ワインを飲みながら夜景を眺めた。
「なんだか二人きりって新鮮だね。パレスではいつも周りにみんながいるから」
「そうだね。あと、こんなふうに高い所から夜景を見下ろすのも」
「あはは!確かに。そもそもこんな高い建物がないもんね」
笑ってからワインをひと口飲んだ美桜は、ふとアレンの視線を感じて顔を上げる。
アレンは切なげな表情でじっと美桜を見つめていた。
「アレン?どうかした?」
するとアレンはクッと何かを堪えるように眉根を寄せたあと、美桜の頭の後ろに大きな手を添えてキスをする。
一度顔を離すと、今度は堰を切ったように何度も熱く唇を奪った。
「ん……、アレン?どうしたの」
アレンは身を引こうとする美桜を腕の中に閉じ込め、思いをぶつけるようにキスを繰り返す。
やがて美桜を両腕に抱いたまま、ドサッとベッドに横たわった。
「アレン?一体どうしたの?」
肩で息を整えながら頬を赤く染めた美桜が尋ねると、アレンは身体を起こし、美桜の顔の両サイドに手をついた。
すぐ近くで見下ろしてくるアレンの瞳に切羽詰った男の色気を感じて、美桜は言葉に詰まる。
「美桜、ごめん。俺、辛くて……。優しくしたいのに出来ない。自分に抑えが利かない。美桜を誰にも触れさせたくない。美桜は俺のものだって、身体の隅々まで刻み込みたくなる。力ずくで美桜を抱きたくなるんだ。ごめん、美桜」
そう言うと美桜の身体を胸にかき抱き、首筋をキスでなぞる。
「アレン、待って。んっ、アレン」
「好きだ、美桜。自分でも持て余すほど、気持ちを止められない。心から美桜が欲しい」
こんなアレンは初めてだった。
いつも優しく労わるように接してくれるアレンが、激情のままに求めてくる。
美桜は両腕をアレンの背中に回してギュッとしがみつく。
頭の中が真っ白になり、美桜はただひたすらアレンの溢れる愛情を一身に受け止めていた。