Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
夜のクリスマスショーは、これまでで一番の観客の多さだった。
ライトアップされた幻想的な雰囲気の中、笑顔で肩を寄せ合うカップル達は、うっとりとステージに見とれている。
アレンも改めて美桜の美しさに心を奪われていた。
無事に千秋楽を終え、美桜達はレッスンルームで互いを労って拍手すると、ようやく肩の力を抜いて帰り支度をする。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
オフィスでタイムカードを押した美桜は、由香とみどりに挨拶した。
「お疲れ様、美桜。三連休、ゆっくり休んでね。アレンさんにもよろしく」
「はい、ありがとうございます」
笑顔で頷き、美桜は軽やかに階段を上がって外に出る。
パークのイルミネーションをバックに、アレンがツリーの前に佇んでいた。
「アレン!」
「美桜」
駆け寄ると、アレンはギュッと美桜を抱きしめる。
「お帰り。やっと俺のところに戻って来てくれた」
「え?それってどういう意味なの?」
「ん?仕事中の美桜は、みんなの美桜だからって我慢してた。けど、これからしばらくは俺だけの美桜だから」
美桜は思わず顔を赤くする。
仕事のスイッチが切り替わり、途端にアレンを意識してドキドキし始めた。
「可愛いな、美桜。そうだ。クリスマスツリーの前で写真撮ろうか」
「うん!」
アレンは美桜と頬を寄せると、長い腕を伸ばしてスマートフォンで写真を撮る。
「よく撮れてる。二人で過ごす初めてのクリスマスだね」
「そっか、そうだね。嬉しい!」
「俺も嬉しいよ。ディナーはホテルのレストランを予約したんだ。行こうか」
そう言ってアレンはさり気なく美桜と手を繋いで歩き始めた。
ライトアップされた幻想的な雰囲気の中、笑顔で肩を寄せ合うカップル達は、うっとりとステージに見とれている。
アレンも改めて美桜の美しさに心を奪われていた。
無事に千秋楽を終え、美桜達はレッスンルームで互いを労って拍手すると、ようやく肩の力を抜いて帰り支度をする。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
オフィスでタイムカードを押した美桜は、由香とみどりに挨拶した。
「お疲れ様、美桜。三連休、ゆっくり休んでね。アレンさんにもよろしく」
「はい、ありがとうございます」
笑顔で頷き、美桜は軽やかに階段を上がって外に出る。
パークのイルミネーションをバックに、アレンがツリーの前に佇んでいた。
「アレン!」
「美桜」
駆け寄ると、アレンはギュッと美桜を抱きしめる。
「お帰り。やっと俺のところに戻って来てくれた」
「え?それってどういう意味なの?」
「ん?仕事中の美桜は、みんなの美桜だからって我慢してた。けど、これからしばらくは俺だけの美桜だから」
美桜は思わず顔を赤くする。
仕事のスイッチが切り替わり、途端にアレンを意識してドキドキし始めた。
「可愛いな、美桜。そうだ。クリスマスツリーの前で写真撮ろうか」
「うん!」
アレンは美桜と頬を寄せると、長い腕を伸ばしてスマートフォンで写真を撮る。
「よく撮れてる。二人で過ごす初めてのクリスマスだね」
「そっか、そうだね。嬉しい!」
「俺も嬉しいよ。ディナーはホテルのレストランを予約したんだ。行こうか」
そう言ってアレンはさり気なく美桜と手を繋いで歩き始めた。