Lovers' melancholy【『WITH』番外続編】
去年のクリスマスは、廉への想いが通じたけれど、恋人として……ではなかったし。
恋人として、一緒にいたいな…って思うんだけど。
「廉、忙しそうだし……無理、だよね?」
……なんて、独り言を漏らしながら。
廉へのクリスマスプレゼントを物色しに、街へと繰り出していた。
正直……、あまり眠れてないのが現状だったりして、少しフラつくけど。
一人でも眠れるように、いい加減しっかりしないとダメな気がするし……
廉に心配かけたくないから、
絶対に内緒にするつもりでいる。
その後―――
散々悩んだあげく、選んだのはネクタイ。
廉は、毎日スーツだし……
コレなら、いくつあっても困らないよね?
キレイに包装してもらって、明るい中でも輝くイルミネーションを見ながら歩き出した時。
本当に、偶然……
視界に入ったのは、半年振りに見る晴哉の姿だった―――