The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
全員で話し合い、意見を出し合って決定した条件を、文書にし。

フランベルジュ殿と、ルーシッド殿とも確認して、俺はその文書を、憲兵局に向けて送った。

俺は、祈るような気持ちだった。

これを憲兵局が呑んでくれれば…全面的でなくても良い。部分的にでも…交渉の余地を残せれば。

一滴の血を流さず、革命を終えられるかもしれない。

戦わずに済むなら、それが一番良いに決まっている。

でももし、この文書を憲兵局が破り捨てるようなことになれば。

そのときは…。

俺はそのときのことを考えないようにした。

考えないようにして…憲兵局からの返事が来るのを待った。





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