The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
しかし、今のは完全に失言だった。

「ルルシー…。今のは、帰ってきたら結婚しようというお誘いですね?」

「は?」

ちょっと、何言ってんのルレイア?

俺、カラオケ行こう、って言っただけだよな?

誰が結婚しよう、って言ったの?

「帰ってきた後ルルシーと結婚出来るなら、出張頑張ってきます!応援しててくださいね!ルルシー」

「お、おぉ…?」

出張頑張るって何?俺、何を応援したら良いの?

「五、六人落とそうと思ってたけど、もっと頑張って、十人くらい落としてきます!」

そういう頑張り方は良くないと思うのだが。

「こうしちゃいられない!一日に一~二人ペースですからね。今のうちにフェロモン全開にしておかなくては!ではルルシー、俺はこれからちょっと密室に入って、フェロモンレベルを上げてきます」

「そ、そうか…」

密室でどうやってフェロモンレベルを上げるんだ、と聞きたかったが。

それを聞いて、「見ます?」なんて言われたら恐ろしいことになるので。

…絶対聞かない。

「うふふ。ルルシーと結婚~♪一晩で二人テイクアウト~♪」

ご機嫌で、俺の部屋を出ていくルレイア。

…出ていったのは良いけどさ。

一晩で二人テイクアウトって、お前…。

「…」

俺に出来たのは、ルレイアに美味しくテイクアウトされる女性の幸福を祈ることだけであった。
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