The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
全く、笑えるな。

『青薔薇連合会』、『青薔薇解放戦線』、そして帝国騎士団の代表三人が、同じテーブルについているなんて。

ついでに、ティターニア家の当主とやらもいる。

俺以外の三人、全員俺を見て怯えてるんだけど?失礼じゃないか?

と思ったら、帝国騎士団側の代表。

「あぁ、あなた何処かで見たことのある顔だと思ったら…不甲斐ない俺の後輩、帝国騎士団の正義厨じゃないですか」

現帝国騎士団四番隊隊長。確か名前は…。

…。

「名前、何でしたっけ?」

「…ルーシッドです。ルーシッド・デルマ・スヴェトラーナ…」

「あぁ、そうだったそうだった。スヴェトラーナのドラ息子でしたね。元気そうで何よりですよ」

「…」

俺は軽く挨拶をしただけなのに、ルーシッドはしかめ面で無言だった。

態度悪いなぁ、これだから最近の若者は。

それとも俺、嫌われてんのかな?まぁ、あのとき随分手酷い一撃を食らわせてやったからな。

あれで辞任するかと思ったのだが、辞任どころかこいつ、今回の革命で帝国騎士団代表とは。

案外こいつも図太いもんだな。

「…もうお聞き及びのことだとは思いますが、今回…『青薔薇連合会』と同盟を組むことが決まりました」

ルアリスのアホが、もう分かりきっていることを改めて宣言した。

経緯を知っているティターニア家の当主とルアリスはさておき、ルーシッドにしてみたら、「何でいきなり『青薔薇連合会』が出てくるんだ?」と思ってるだろうな。

わざわざ説明してやる義理はないが。

それより、説明して欲しいのはこっちの方だ。

「まず、現在の状況から教えてもらいましょうか。革命とやら、何処まで進んでるんですか?」

武器と人員が揃えば、今すぐ攻め込めるくらいには進んでるんだろうな。
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