The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルルシー

──────…一方、その頃。




「…はぁ、ようやく帰ってこれた…」

「やっぱりルルシーは、ここにいないといけませんよねぇ」

本当、その通りだよ。

『青薔薇連合会』幹部、ルルシー・エンタルーシア。

本日ようやく、現場復帰である。

これには、ルレイアも満面の笑み。

俺もほっとした。これでようやく、ルレイアの暴走を止められる。

とはいえ…時既に遅し、のような気もするが。

とにかく、俺の見ていない場所でルレイアが危険なことに首を突っ込むのは避けられそうだ。

「さてさてルルシー、早速ですし、快気祝いに熱~いベッドタイムを…」

「さてと、溜まってたぶんの仕事をするか」

「ちょっとルルシー!いけず~!」

いけずで結構だ。

でもそんなところが大好き~、とくっついてくるルレイアを無視して、俺は早速仕事に取り掛かった。

真っ先にすべきは…『青薔薇解放戦線』とやらの案件についてだろうな。

入院中も、ルレイアやアイズレンシアから情報を共有してもらってはいたが…。

「奴らは、もう帝都に来たんだったな?」

「はい。今日中に全員到着するそうです」

今日中に…か。随分と早いな。

「結局、何処に収容されることになったんだ?」

「帝国騎士団が帝立ホテルをまるまる借り上げて、そこを提供するそうですよ。訓練施設その他は帝国騎士専用の設備を使わせてもらえるとか」

「大盤振る舞いじゃないか…」

「ねぇ、本当。お金持ちは羨ましいですよねぇ」

お前、他人の財布だからって他人事みたいに。
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