The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「…」

「では…革命軍の訓練プログラムは、帝国騎士団に一任するということで…。訓練施設の使用は…」

「それも帝国騎士団で手配します。訓練には、『青薔薇連合会』 も参加してもらう方向で…」

「…」

『青薔薇解放戦線』のルアリス、帝国騎士団のルーシッド、そして『青薔薇連合会』の俺。

更に、俺の隣には愛しいルルシーもいる。

彼もようやく、現場復帰だ。

この異質なメンバーが一堂に会する違和感には…そろそろ慣れてきたけれども。

それにしたって、慣れないことがある。

つーか、『青薔薇連合会』も訓練に参加しろ、だと?

何が嬉しくてガキのお遊戯会に付き合わなきゃならないんだ。

まぁ、俺は高みの見物させてもらうけどな。

それよりも。

「…」

…実は、とても気になることがある。

一度気になり始めると、それしか考えられなくなるのが人間というもの。

「その…ルレイア殿。何かご意見がおありなら…」

ルアリスは、びびりながら俺にお伺いを立ててきた。

この男、相当俺にびびってるらしいな。

何でだ?俺はこんなに優しくて親しみやすい、頼れる兄貴分なのに。

絶対に怒らせたらいけない地獄の閻魔でも見るような目で、俺を見ないで欲しい。

「あぁ…そうですねぇ…」

俺は頬杖をついて、ルアリスとルーシッドを眺めた。

…この際だから、言っても良いかなぁ。

うん。気にするくらいなら言った方が良いだろう。

なんだか最近、ルルシーの部下夫婦の件も含めて、お固いニュースが相次いでいるし。

ここいらで、息抜きだ。

「実は、前々から気になってたことがあるんですけどね」

「…?」

何を言われるのかと、ルアリスとルーシッドは身構えていた。

…よし。やっぱり言わせてもらおう。

「…あなた方、二人共…服ダサ過ぎません?」

「…」

「…」

隣で聞いていたルルシーが、ずるっ、と椅子からずっこけそうになっていた。
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