The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
正直なところ、ルアリスが俺の予想より強かったからと言って、何かが解決した訳ではないのだ。
だって、軍隊において、リーダー一人が強かったからと言って、それで何になる?
一人が強くても、その他が雑魚だったら、その軍隊は単なる烏合の衆でしかない。
その他が皆強くて、リーダー一人が無能な方がまだまし。
それはそれで地獄だけどな。上に立つ者が無能だと、部下は最悪だ。
いくらルアリスが強くても、末端の兵士が糞雑魚だったら、話にならない。
そして『青薔薇解放戦線』の兵士は、現状…ただの糞雑魚以外の何でもなかった。
え?でもお前は単騎で『解放戦線』の拠点に殴り込んだじゃないか、って?
俺は良いんだよ。強いから。
ルアリスが俺みたいに圧倒的な力を持っていたら、味方が烏合の衆でもあんまり関係なかったかもしれなかったけど。
一人で憲兵局相手に無双するには、ルアリスは弱過ぎる。
「うーん…」
俺はその日も、しかめっ面で『青薔薇解放戦線』の訓練の様子を眺めていた。
何回見ても、やっぱり雑魚は雑魚だな。
そもそも武器の扱い方をまるで分かっていない。
拳銃持たせても、まず弾丸を上手くセット出来ない。セーフティを外すのももたつく。なんとか引き金を引いても、目の前の的にさえろくに当たらない。
あの有り様で戦場になんか出たら、敵を撃つか味方を撃つか、分かったものじゃない。
何度も言うけどな。無能な仲間なら、いっそいない方がましなんだぞ。
「一応これでも、帝国騎士団の訓練メニューを倣ってるんでしょう?」
「はい…」
ルアリスの、この気のない返事。
昨日俺に一撃でのされたのが、そんなに気に入らないか?
悔しかったら強くなるんだな。
「この調子じゃ、洗脳した上で爆弾抱えて飛び込ませた方がよっぽど有効活用出来ますね」
「ルレイア殿!それは…!」
「冗談ですよ」
それをやって良いのなら、もうとっくにやってるよ。
お前なんか一番にな。
でも残念ながら、それは出来ないので。
…どうやっても、こいつらを使い物になるくらいには育てなければ。
「時間がかかりそうですねぇ…」
「…」
…と言うか、俺がさっきから気になっているのは。
こいつらが弱い、と言うよりは…。
「…」
…これは、俺が言うべきことではないんだよな。
俺は関係ないし。
ルアリスが気づいて、是正するべきことだ。
もしルアリスがそれに気づかず、時間だけを無駄に消費するようなら…。
やっぱり、こいつらは切り捨てよう。
「これ以上見ててもしょうがないですし、帰りましょうか、ルルシー」
「…もう良いのか?」
ルルシーはアイコンタクトで、言わなくて良いのか?と俺に尋ねた。
ルルシーも、とっくに気づいてるんだろうな。
でも、これは俺が言うべきことではないのだ。
だから、無視して帰る。
「良いんですよ。俺には関係ないですからね」
「…そうか」
「帰りにクレープ屋寄って、スイーツデートしましょうよ、ルルシー」
「女子高生か、お前は」
もうスイーツはそんなに好きではないが、ルルシーとデート出来るなら、クレープでも何でも食べるつもりである。
だって、軍隊において、リーダー一人が強かったからと言って、それで何になる?
一人が強くても、その他が雑魚だったら、その軍隊は単なる烏合の衆でしかない。
その他が皆強くて、リーダー一人が無能な方がまだまし。
それはそれで地獄だけどな。上に立つ者が無能だと、部下は最悪だ。
いくらルアリスが強くても、末端の兵士が糞雑魚だったら、話にならない。
そして『青薔薇解放戦線』の兵士は、現状…ただの糞雑魚以外の何でもなかった。
え?でもお前は単騎で『解放戦線』の拠点に殴り込んだじゃないか、って?
俺は良いんだよ。強いから。
ルアリスが俺みたいに圧倒的な力を持っていたら、味方が烏合の衆でもあんまり関係なかったかもしれなかったけど。
一人で憲兵局相手に無双するには、ルアリスは弱過ぎる。
「うーん…」
俺はその日も、しかめっ面で『青薔薇解放戦線』の訓練の様子を眺めていた。
何回見ても、やっぱり雑魚は雑魚だな。
そもそも武器の扱い方をまるで分かっていない。
拳銃持たせても、まず弾丸を上手くセット出来ない。セーフティを外すのももたつく。なんとか引き金を引いても、目の前の的にさえろくに当たらない。
あの有り様で戦場になんか出たら、敵を撃つか味方を撃つか、分かったものじゃない。
何度も言うけどな。無能な仲間なら、いっそいない方がましなんだぞ。
「一応これでも、帝国騎士団の訓練メニューを倣ってるんでしょう?」
「はい…」
ルアリスの、この気のない返事。
昨日俺に一撃でのされたのが、そんなに気に入らないか?
悔しかったら強くなるんだな。
「この調子じゃ、洗脳した上で爆弾抱えて飛び込ませた方がよっぽど有効活用出来ますね」
「ルレイア殿!それは…!」
「冗談ですよ」
それをやって良いのなら、もうとっくにやってるよ。
お前なんか一番にな。
でも残念ながら、それは出来ないので。
…どうやっても、こいつらを使い物になるくらいには育てなければ。
「時間がかかりそうですねぇ…」
「…」
…と言うか、俺がさっきから気になっているのは。
こいつらが弱い、と言うよりは…。
「…」
…これは、俺が言うべきことではないんだよな。
俺は関係ないし。
ルアリスが気づいて、是正するべきことだ。
もしルアリスがそれに気づかず、時間だけを無駄に消費するようなら…。
やっぱり、こいつらは切り捨てよう。
「これ以上見ててもしょうがないですし、帰りましょうか、ルルシー」
「…もう良いのか?」
ルルシーはアイコンタクトで、言わなくて良いのか?と俺に尋ねた。
ルルシーも、とっくに気づいてるんだろうな。
でも、これは俺が言うべきことではないのだ。
だから、無視して帰る。
「良いんですよ。俺には関係ないですからね」
「…そうか」
「帰りにクレープ屋寄って、スイーツデートしましょうよ、ルルシー」
「女子高生か、お前は」
もうスイーツはそんなに好きではないが、ルルシーとデート出来るなら、クレープでも何でも食べるつもりである。