The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルルシー

──────…その、翌日。

『青薔薇連合会』の小会議室には、『青薔薇解放戦線』のリーダー、ルアリスを始めとして。

セトナ、ヴァルタ、ラシュナ、ミルミル、ヴィニアス、ユーレイリーの七人の革命軍メンバーが集結していた。

そして、俺と…それから今回の主催のルレイア。

そのルレイア、変な服を着ているのはいつものことではあるが。

今日は、いつも以上にヤバい。

全身真っ黒なのはいつものことだが、今日はいつもより胸元が開いてる上に、片手に指示棒まで持っている。

何だそれは。何のつもりだ。

「ルレイア…。お前のその格好は何だ」

「え?今日俺は、ルレイア先生なので。教師コスっぽく決めてみました」

ぱちんっ、と器用にウィンクするルレイア。

何がルレイア先生だ。

すると、そんなルレイアを見て。

「うへぁ、めっちゃエロい!エロ教師だなルレ公!AVとかに出てきそう!」

「ルレイア、格好良い…!」

「男で教師のコスプレって難しいよね。よく似合ってると思うよ」

「…お前らは何でいるんだ?」

さっきから、ずっと気になってたんだけどさ。

お前らは何でいるの?

「何でって…。ルア公達に勉強教えるって言ってたんだから、ルア公達がいるのは当たり前だろ?」

やれやれ何言ってんだ、と呆れるアリューシャ。

殴るぞお前。

ルアリス達のことじゃねぇよ。

「お前だよ、お前。お前とシュノとアイズ!何でお前らまで来てるんだ?」

関係ないだろお前らは。何でいるんだ。

「え?だってアリューシャ、馬鹿だもん。一緒に勉強した方が良いって、アイ公が」

確かに。

成程、それでか。凄い説得力だ。

「…で?アイズは何でいるんだ」

「アリューシャの引率」

成程。必要だな。

「シュノは?」

「私も、ルレイアの授業受けたいの」

「…」

お前だけだよ。このエロ教師の授業受けたがるのは。

俺だって、ルレイアの相棒じゃなかったら、こんな授業はお断りだ。

ルアリスとセトナだけに勉強教えるんじゃなかったのかよ…。何人いるんだ。

あぁ、頭いてぇ…。

と、思っていると。

「じゃ、まずは全員の学力を調べる為に、確認テストを受けてもらいます」

ルレイアが、封筒から紙の束を取り出した。

確認テストだと?

「うげー!アリューシャ、テスト嫌い!」

早速文句を言い始めるアリューシャ。

まぁ…俺もテストは好きじゃないけどさ。

「大丈夫ですよ。これ、簡単な奴ですから。ランドエルス騎士官学校の転入試験だったものです」

あぁ、成程…以前、ルレイアが受けたものか。

ランドエルス騎士官学校は、帝国騎士官学校に比べると、確かにレベルは低いけど…。

「一時間あげるので、皆さん、これ解いてください。はい、ルルシーも」

え?何で俺まで?

きょとんとしている俺の目の前に、ルレイアは笑顔で試験用紙を置いた。

…俺、こんな教師に教わるの嫌なんだけど。

「ちょ、ルレイア…。俺は勉強はしないって、」

「はい、ルアリスさん。これ解いてくださいね」

「はい…。頑張ります」

「じゃ皆さん行きますよ~。始め!」

勝手に始めんじゃねぇ。
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