The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「この試験で、自分の学力はよーく分かったと思うので…。それを踏まえて、各々問題集に取り組んでみましょう」

ルレイア先生は、用意していたらしい問題集を一人ずつに配り始めた。

「80点以上の二人には、このハイレベルな問題集…。50点以上の人はこれ、50点以下のお馬鹿さんはこの、小学生用です」

軽く馬鹿にしてるな、と思ったが…。アリューシャは喜んで問題集を受け取っていた。

「やったぜ。小学校の問題だって!この年で小学校の問題やれるなんて、アリューシャ、ツイてるぜ」

誰もがお前みたいに能天気だったら良かったんだけどな。

「ルアリスさんはあと一点半分に足りなかったので、小学生用です。残念でしたね~」

そして、ルアリスを集中的に煽っていくルレイア先生。

教師によるいじめじゃねぇか。

それなのに、ルアリスは嫌な顔一つせず、小学生用の問題集を受け取り、真剣な眼差しでそれを開いた。

あいつ…本当に偉いな。

「じゃ、皆さんそれぞれ頑張ってください。分からなかったら聞いてくださいね。…特にルルシーは遠慮なく。手取り足取り…教えてあげますからね」

「アイズ、悪いが教えてくれるか」

「ちょっとルルシー!先生の言うことは聞かなきゃいけないんですよー!」

こんな体罰セクハラ教師の言うこと、誰が聞くか。
< 225 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop