The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
案の定。

その問題集には他にも、『あなたとの夜は~』とか、『ベッドの上では~』とか、高校生には似つかわしくない問題文がいくつも出てきた。

それでも自分の為になるならと、懸命に取り組んだものの。

…よく考えたら、アシスファルト語でそんな話をする機会はないのでは?

「ふむ、なかなか良いですね。この調子で続ければ、俺みたいにアシスファルト語ぺらぺらになれるでしょう」

「は、はい…」

俺が解いた問題集の答え合わせをしながら、ルレイア殿は珍しくそう褒めてくれた。

これでも褒めているうちに入るのだ。

さっきまで、結構ズケズケ言われてたからな。

この調子で、アシスファルト語…話せるようになれば良いのだが。

さて、アシスファルト語の次は、別の科目をやろう。

そう思って、俺はルレイア殿にもらった別の問題集を開いた。

すると。

「ルレ公~…。アリューシャ疲れた~…」

『青薔薇連合会』の幹部の一人であるアリューシャ殿が、ぐでん、と机に伸びていた。

そういえばさっきから、あの人の声がよくしていたな。

集中し過ぎて、あんまり気にならなかったけど…。

よく見たらヴィニアスも、机に突っ伏して昼寝している。

「確かに、疲れてきましたね。俺もそろそろお仕事の時間ですし…」

と、ルレイア殿。

ん?お仕事?
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