The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「やっぱり愛だけじゃ満たされませんからね。ヤったときの満足感というものが違います。不倫が流行るのはそういうことですよ。仲の良い夫婦だからって、身体の相性まで抜群だとは限らない。これ、覚えておくべきですよ」

「…」

…そういうことは、聞きたくなかったなぁ。

一生知らずに生きていきたかった。

「その点俺は、ルルシーと相思相愛で、しかも身体の相性までばっちりですからねぇ。ねぇルルシー」

「ふざけんな。お前と身体の関係になった覚えはない」

「またまた、ルルシーったら~。照れなくても良いのに」

ルレイア殿は、ツンツン、とルルシー殿をつついていた。

…相思相愛は否定しないのか。

この二人の関係って、今更突っ込むのも野暮だけど…。うん。聞かないでおこう。

「そんな訳ですから、何人かヤってみたらどうです?童貞のまま死にたくないでしょ?」

「そ、それは…。でも、俺は…仲間とそういう関係には…」

何と言うか…今の関係を崩したくないのだ。

なんだか…気まずくなってしまいそうで。

彼女達に魅力を感じない訳ではない。でも…それは仲間としての魅力であって、女性として見れるかと聞かれると…。

…甚だ疑問。

そんなことより、俺には革命を果たすという使命がある。

女性との色恋にうつつを抜かしている暇はないのだ。
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