The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
箱庭帝国に生まれ、そこからルティス帝国に逃げて。

逃げた先のルティス帝国から、今度はアシスファルト帝国に逃げ。

私は一体何から逃げているんだろう。いつまで逃げ続けるんだろう。

この国に逃げ込んできてから、私は毎日そんなことを考えている。

祖国がどうなっているのか、かつての仲間達はどんな目に遭っているのか…それを考えると、胸が苦しくなった。それは気が狂いそうなほどだった。

もし私が、一人だったとしたら…私は今頃、とっくに気が狂ってしまっていただろう。

でも、そうはならなかった。

彼が…私を守ってくれていたからである。



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