The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
革命軍、『青薔薇解放戦線』がルティス帝国に逃げ込み、革命を宣言したのを聞いたとき。

…私は、余計なことをしてくれた、と思った。













箱庭帝国、憲兵局本部。

その知らせを初めて受けたとき、私達は夜明け前だというのに叩き起こされ、緊急召集された。

初めの一報は、数百人規模の脱国者が国境を強行突破した、というものだった。

これだけでも、憲兵局にとっては異例の事態だった。

脱国者そのものは、それほど珍しくはない。この国では毎年、数十名ほどの脱国者が出る。

けれども、数百人規模が一斉に、なんてことになったのは初めてだった。

局内は騒然とし、すぐさま当時現場で勤務していた国境警備兵が引っ立てられた。

勿論、その警備兵は全員憲兵局に銃殺された。

そしてその後、数百人規模の脱国者が、革命軍であったことを聞かされた。
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