The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
sideルアリス
─────…ルレイア殿を、信用するな?
憲兵局上級職員が女性であったこと、俺と同じ反国家主義者であったことも、俺にとっては充分衝撃的だった。
更に…その上に。
ルレイア殿のことを…どうしてこの人が知っているんだ?
「カセイ…さんは、何故ルレイア殿のことを…」
「あの男と手を組んでいるのだろう。『青薔薇連合会』と」
「それは…」
憲兵局員相手に、『青薔薇解放戦線』の情報を喋ることは抵抗があった。
しかし、俺達が『青薔薇連合会』と繋がっていることは、もう憲兵局も知っているはずだ。
「今すぐに手を切れ。あれだけは…絶対に信用してはいけない」
「信用してはいけないって…。何故?」
確かに…裏社会の人間である彼を、無条件に信用するというのは難しいけれど…。
だからって…そんな、親の仇のような。
どうして、そんな恐ろしい目をするんだ。
「あの男が、善意で人に手を貸すはずがない。必ず裏がある…。奴はお前達を騙し、利用する腹に違いない」
「…!」
ルレイア殿が、俺を騙している?
俺を利用しようとしている?
何故、そうなる?
「あの男は悪魔だ。恐ろしい男だ…。奴には箱庭帝国を救おうなどという気は毛頭ない。何処までも、自分のことしか考えていないのだから」
そして何故、この人は…こんなに憎しみのこもった声で、ルレイア殿のことを語るのだろう。
どうやら…カセイ殿とルレイア殿の間には、ただならぬ因縁があるようだ。
どういう関係でそんなことになったのかは分からないが…。
ルレイア殿が恐ろしい人間だという意見は、確かに頷ける。あのときの…うちに乗り込んできたときの死神のようなルレイア殿の姿を思い出すと、未だに背筋が震える。
でも…カセイ殿の言う「恐ろしい」は、それとは別の意味なんだと思う。
「あなたと…ルレイア殿は…どういう関係なのですか」
「…」
聞かない方が良いことだろう。
しかし、ルレイア殿は…俺に協力してくれている、心強い同志も同然なのだ。
その彼を、信用するなと言うからには…理由を詳しく聞かないことに、納得出来なかった。
ルレイア殿は一体…彼女に、何をしたんだ?
憲兵局上級職員が女性であったこと、俺と同じ反国家主義者であったことも、俺にとっては充分衝撃的だった。
更に…その上に。
ルレイア殿のことを…どうしてこの人が知っているんだ?
「カセイ…さんは、何故ルレイア殿のことを…」
「あの男と手を組んでいるのだろう。『青薔薇連合会』と」
「それは…」
憲兵局員相手に、『青薔薇解放戦線』の情報を喋ることは抵抗があった。
しかし、俺達が『青薔薇連合会』と繋がっていることは、もう憲兵局も知っているはずだ。
「今すぐに手を切れ。あれだけは…絶対に信用してはいけない」
「信用してはいけないって…。何故?」
確かに…裏社会の人間である彼を、無条件に信用するというのは難しいけれど…。
だからって…そんな、親の仇のような。
どうして、そんな恐ろしい目をするんだ。
「あの男が、善意で人に手を貸すはずがない。必ず裏がある…。奴はお前達を騙し、利用する腹に違いない」
「…!」
ルレイア殿が、俺を騙している?
俺を利用しようとしている?
何故、そうなる?
「あの男は悪魔だ。恐ろしい男だ…。奴には箱庭帝国を救おうなどという気は毛頭ない。何処までも、自分のことしか考えていないのだから」
そして何故、この人は…こんなに憎しみのこもった声で、ルレイア殿のことを語るのだろう。
どうやら…カセイ殿とルレイア殿の間には、ただならぬ因縁があるようだ。
どういう関係でそんなことになったのかは分からないが…。
ルレイア殿が恐ろしい人間だという意見は、確かに頷ける。あのときの…うちに乗り込んできたときの死神のようなルレイア殿の姿を思い出すと、未だに背筋が震える。
でも…カセイ殿の言う「恐ろしい」は、それとは別の意味なんだと思う。
「あなたと…ルレイア殿は…どういう関係なのですか」
「…」
聞かない方が良いことだろう。
しかし、ルレイア殿は…俺に協力してくれている、心強い同志も同然なのだ。
その彼を、信用するなと言うからには…理由を詳しく聞かないことに、納得出来なかった。
ルレイア殿は一体…彼女に、何をしたんだ?