The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
sideルアリス
─────…ルレイア殿とカセイ殿が、因縁の再会を果たしていたその頃。
俺と革命軍の仲間達は、憲兵局本部を走っていた。
さすがに本部の中は敵がうじゃうじゃといるだろう…と思っていたのだが。
意外に抵抗は少なく、人質の姿もなかった。
一体…どうなってるんだ?
敵は何処に…憲兵局の大将軍は?
「一体…何処に行けば」
「ルアリスさん…。とにかく、大将軍の執務室に行きましょう。お父様は…そこにいるはずです」
「…分かりました」
やはり、そこを目指す他にないようだな。
いきなりラスボスとご対面か。
セトナ様に言われ、俺達は大将軍ディルク・フォルカーティンのもとを目指した。
もしかしたら、彼はもうとっくに脱出しているかもしれない、と思った。
あるいは…地下の防空壕に立てこもっているか…。
いずれにせよ、逃げたいのなら逃げれば良い。
国民を放り出して逃げる大将軍なら、要らない。
そう思っていたが。
「…革命軍。よく、ここまで辿り着いたな」
執務室の重厚な扉を勢いよく開けた先に、彼はいた。
今まで…何度か、見たことがある。
父に連れられて、憲兵局本部に来たときに。
セトナ様の父親。この国の大将軍。ディルク・フォルカーティン。
俺と革命軍の仲間達は、憲兵局本部を走っていた。
さすがに本部の中は敵がうじゃうじゃといるだろう…と思っていたのだが。
意外に抵抗は少なく、人質の姿もなかった。
一体…どうなってるんだ?
敵は何処に…憲兵局の大将軍は?
「一体…何処に行けば」
「ルアリスさん…。とにかく、大将軍の執務室に行きましょう。お父様は…そこにいるはずです」
「…分かりました」
やはり、そこを目指す他にないようだな。
いきなりラスボスとご対面か。
セトナ様に言われ、俺達は大将軍ディルク・フォルカーティンのもとを目指した。
もしかしたら、彼はもうとっくに脱出しているかもしれない、と思った。
あるいは…地下の防空壕に立てこもっているか…。
いずれにせよ、逃げたいのなら逃げれば良い。
国民を放り出して逃げる大将軍なら、要らない。
そう思っていたが。
「…革命軍。よく、ここまで辿り着いたな」
執務室の重厚な扉を勢いよく開けた先に、彼はいた。
今まで…何度か、見たことがある。
父に連れられて、憲兵局本部に来たときに。
セトナ様の父親。この国の大将軍。ディルク・フォルカーティン。