The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…で、それは良いのだけど。
冷静に考えたら、感動してる場合ではないのでは?
「…お前ふざけんなよ。起きてたんなら素直に起きろ」
ハーレム会員達が妙に大人しかったのは、それだな?
俺にさっきの台詞を言わせるまで、狸寝入りしてるつもりだった訳だな?
「え~?だってー」
だって、だと?
俺はルレイアのほっぺたを摘まみ、捻りあげた。
「いてててて!ルルシーDV!DVですよ!」
「何がDVだ。この性悪男」
「さっきまでの優しさは何処に消えたんですかぁ!」
さっきまでは、だって、お前が目を覚ましてないものと思ってたから。
起きてるんなら話は別だ。起きろよ。
「でも良いです。だってルルシーがとうとう俺と結婚してくれるって約束を…」
「してねぇ」
「何でもしてくれるって言ったじゃないですか」
…そりゃ言ったけど。
それは…だからさ、さっきまでお前が目を覚ましてないと思ってたから…。
…起きてたら言わないよ。そんなこと。
「キスもデートもえっちも結婚もしてくれるって言ったじゃないですか!」
「そこまで言ってねぇ!」
話を盛るな。後ろ二つは言ってないぞ。
「とにかくっ…。身体は大丈夫なのか?傷は」
俺は強引に話を引き戻した。
状況ってものを考えろ。こんなところで仲良く戯れている場合ではないだろ。今は。
「別に大丈夫ですよ…。向こうも急所は外してくれてますし」
「…外した?奴が外したのか…?お前が避けたんじゃなくて?」
「俺も反射的に避けましたけど。避けなくても最初から外してくれるつもりだったんでしょう。始めから殺気の欠片もなかったですからね、彼。お陰で尾行に気づくのも遅かったんですよ」
…何だって?
あいつ…襲ったのはルレイアの実力を確かめる為、とか何とか言っていたが…。
…本当に、ルレイアを殺すつもりはなかったのか。
成程、おかしいと思ったのだ。死神モードではなかったとはいえ、何でルレイアがみすみす暗殺者に一方的に傷つけられたのか。
その理由は簡単。
ルニキスに、殺気がなかったからだ。
殺気を逸早く察知し、敵意を剥き出しにしてくる相手なら、ルレイアだって油断しなかったはず。
でもルニキスは、ルレイアを殺すつもりはなかった。
殺気も全く出していなかった。だからルレイアも気づくのが遅れたのだ。
…そういうことだったのか。
「それで?あの彼、元気ですか?殺してないですよね?」
「…殺してないよ。自分から出頭してきたから…監禁室に閉じ込めてる。傷つけてもいない…あんまり」
精々、俺がぶん殴ったくらいだ。
捕虜を傷つけるなと、部下にも厳命してある。
「…ルレイア。あいつを殺すなと言ったのは何故だ?」
俺は、ずっと気になっていたことをルレイアに尋ねた。
冷静に考えたら、感動してる場合ではないのでは?
「…お前ふざけんなよ。起きてたんなら素直に起きろ」
ハーレム会員達が妙に大人しかったのは、それだな?
俺にさっきの台詞を言わせるまで、狸寝入りしてるつもりだった訳だな?
「え~?だってー」
だって、だと?
俺はルレイアのほっぺたを摘まみ、捻りあげた。
「いてててて!ルルシーDV!DVですよ!」
「何がDVだ。この性悪男」
「さっきまでの優しさは何処に消えたんですかぁ!」
さっきまでは、だって、お前が目を覚ましてないものと思ってたから。
起きてるんなら話は別だ。起きろよ。
「でも良いです。だってルルシーがとうとう俺と結婚してくれるって約束を…」
「してねぇ」
「何でもしてくれるって言ったじゃないですか」
…そりゃ言ったけど。
それは…だからさ、さっきまでお前が目を覚ましてないと思ってたから…。
…起きてたら言わないよ。そんなこと。
「キスもデートもえっちも結婚もしてくれるって言ったじゃないですか!」
「そこまで言ってねぇ!」
話を盛るな。後ろ二つは言ってないぞ。
「とにかくっ…。身体は大丈夫なのか?傷は」
俺は強引に話を引き戻した。
状況ってものを考えろ。こんなところで仲良く戯れている場合ではないだろ。今は。
「別に大丈夫ですよ…。向こうも急所は外してくれてますし」
「…外した?奴が外したのか…?お前が避けたんじゃなくて?」
「俺も反射的に避けましたけど。避けなくても最初から外してくれるつもりだったんでしょう。始めから殺気の欠片もなかったですからね、彼。お陰で尾行に気づくのも遅かったんですよ」
…何だって?
あいつ…襲ったのはルレイアの実力を確かめる為、とか何とか言っていたが…。
…本当に、ルレイアを殺すつもりはなかったのか。
成程、おかしいと思ったのだ。死神モードではなかったとはいえ、何でルレイアがみすみす暗殺者に一方的に傷つけられたのか。
その理由は簡単。
ルニキスに、殺気がなかったからだ。
殺気を逸早く察知し、敵意を剥き出しにしてくる相手なら、ルレイアだって油断しなかったはず。
でもルニキスは、ルレイアを殺すつもりはなかった。
殺気も全く出していなかった。だからルレイアも気づくのが遅れたのだ。
…そういうことだったのか。
「それで?あの彼、元気ですか?殺してないですよね?」
「…殺してないよ。自分から出頭してきたから…監禁室に閉じ込めてる。傷つけてもいない…あんまり」
精々、俺がぶん殴ったくらいだ。
捕虜を傷つけるなと、部下にも厳命してある。
「…ルレイア。あいつを殺すなと言ったのは何故だ?」
俺は、ずっと気になっていたことをルレイアに尋ねた。