The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
ルリシヤが何を企んでいるか分からない以上、奴を近くで監視する必要があった。
大丈夫だとは思うが…最初にルレイアがルリシヤに襲われたのも、深夜の出来事だった。
そう思うと、無視して帰ることは出来ず。
仕方なく、今ここにいるという次第である。
「今日はお連れ様がいらっしゃるんですね」
店で働いている女の子が、ルレイアに甘えるようにそう話しかけた。
あんな風に上目遣いで話しかけられたらと思うと、ぞっとしてしまうが。
ルレイアは、平然と答えた。
「えぇ、俺の彼氏と後輩です。サービスしてあげてくださいね」
「はい、分かりました」
おい待てルレイア。その紹介の仕方は何だ。
あとそこの女の子も。分かりましたじゃねぇ。
理解が早過ぎるだろう。いくらなんでも。
「ルレイア先輩、ここでは一体何をすれば良いんだ?」
ルリシヤが、物珍しそうに店内を眺めながら尋ねた。
「このお店はですね、まず好きな女の子を二~三人ほど選んで、テーブルについてお酒飲んだりお喋りしたり、やんわりえっちするんです」
やんわりって何だよ。
やんわりでもそういうことはするな。
「はい、じゃそれぞれ好きな女の子を選んでください」
ルレイアが、入り口に入ってすぐにある、顔写真がリストアップされたパネルを指差した。
…ここから、目ぼしい女の子を選べと。
一般的に風俗店がこういうシステムなのか、それともルレイアの店だけがこういうシステムを採用しているのかは知らないし、知りたくもないが。
何と言うか…嫌だな。メニューを選ぶみたいに女の子を吟味するなんて…。
「顔写真だけで選ぶのか…。実物を見たらげんなりしそうだな」
俺とは裏腹に、ルリシヤは躊躇いもなくパネルを弄りながらそう言った。
お前、少しは躊躇しろ。ルレイアじゃないんだから。
「そこは大丈夫。うちのお店は年齢や顔を詐称しませんから。自信を持って出せる女を揃えてますよ」
ふふん、とどや顔のルレイア。
そんなことでどやるな。
「そうなのか。じゃあここは…先に先輩に譲ろう」
ルリシヤはくるりと振り向き、俺にパネルを譲ってくれた。
え。ちょ、何その気遣い。
「い、良いから…先に選べよ」
「良いのか?本当に?」
「…良いよ…」
誰でも良いよ。そんなの別に。
「それじゃ、ルレイア先輩、先にどうぞ」
「あぁ、俺も何でも良いので、先に選んで良いですよ。どうせこの店の嬢は全員俺の女なので、抱きたかったら後で呼び出して、いくらでも抱けますし」
お前は、本ッ当に悪魔だな。
我が相棒ながら恐ろしいよ。
これがルアリスだったら、ドン引きして言葉を失っていただろうが。
ルリシヤは、成程、という風に頷いた。
「そうか。じゃあ俺が一番に選ばせてもらう」
「えぇ、どうぞ」
「そうだな…顔だけで選ぶなら、この人とこの人と…三人までだっけ?」
「四人くらいまで良いですよ。でもお触りしたいなら左右に一人ずつがおすすめですね」
「成程。でもお触りは別に良いから、四人選ぼう」
もうやだ。こいつら。
涙が出そう。とりあえず帰りたい。
「じゃ、この四人で」
「おぉ、なかなか良いチョイスじゃないですか~。お目が高いですね」
「どうも」
ルリシヤのこの順応性はどうなってるんだよ。
お前、初めてじゃなかったのか。
「じゃ、あとはテーブルについて、飲むなり食べるなりお好きにどうぞ。あ、気に入ったのがいれば持ち帰っても良いですよ。あと今日の支払いは俺がしておくので、特別ですよ」
「ありがとう、先輩」
「いえいえ、お気になさらず」
「…」
…相棒と後輩がアグレッシブ過ぎて、俺はもうついていけそうにない。
正直、頭が痛い。
大丈夫だとは思うが…最初にルレイアがルリシヤに襲われたのも、深夜の出来事だった。
そう思うと、無視して帰ることは出来ず。
仕方なく、今ここにいるという次第である。
「今日はお連れ様がいらっしゃるんですね」
店で働いている女の子が、ルレイアに甘えるようにそう話しかけた。
あんな風に上目遣いで話しかけられたらと思うと、ぞっとしてしまうが。
ルレイアは、平然と答えた。
「えぇ、俺の彼氏と後輩です。サービスしてあげてくださいね」
「はい、分かりました」
おい待てルレイア。その紹介の仕方は何だ。
あとそこの女の子も。分かりましたじゃねぇ。
理解が早過ぎるだろう。いくらなんでも。
「ルレイア先輩、ここでは一体何をすれば良いんだ?」
ルリシヤが、物珍しそうに店内を眺めながら尋ねた。
「このお店はですね、まず好きな女の子を二~三人ほど選んで、テーブルについてお酒飲んだりお喋りしたり、やんわりえっちするんです」
やんわりって何だよ。
やんわりでもそういうことはするな。
「はい、じゃそれぞれ好きな女の子を選んでください」
ルレイアが、入り口に入ってすぐにある、顔写真がリストアップされたパネルを指差した。
…ここから、目ぼしい女の子を選べと。
一般的に風俗店がこういうシステムなのか、それともルレイアの店だけがこういうシステムを採用しているのかは知らないし、知りたくもないが。
何と言うか…嫌だな。メニューを選ぶみたいに女の子を吟味するなんて…。
「顔写真だけで選ぶのか…。実物を見たらげんなりしそうだな」
俺とは裏腹に、ルリシヤは躊躇いもなくパネルを弄りながらそう言った。
お前、少しは躊躇しろ。ルレイアじゃないんだから。
「そこは大丈夫。うちのお店は年齢や顔を詐称しませんから。自信を持って出せる女を揃えてますよ」
ふふん、とどや顔のルレイア。
そんなことでどやるな。
「そうなのか。じゃあここは…先に先輩に譲ろう」
ルリシヤはくるりと振り向き、俺にパネルを譲ってくれた。
え。ちょ、何その気遣い。
「い、良いから…先に選べよ」
「良いのか?本当に?」
「…良いよ…」
誰でも良いよ。そんなの別に。
「それじゃ、ルレイア先輩、先にどうぞ」
「あぁ、俺も何でも良いので、先に選んで良いですよ。どうせこの店の嬢は全員俺の女なので、抱きたかったら後で呼び出して、いくらでも抱けますし」
お前は、本ッ当に悪魔だな。
我が相棒ながら恐ろしいよ。
これがルアリスだったら、ドン引きして言葉を失っていただろうが。
ルリシヤは、成程、という風に頷いた。
「そうか。じゃあ俺が一番に選ばせてもらう」
「えぇ、どうぞ」
「そうだな…顔だけで選ぶなら、この人とこの人と…三人までだっけ?」
「四人くらいまで良いですよ。でもお触りしたいなら左右に一人ずつがおすすめですね」
「成程。でもお触りは別に良いから、四人選ぼう」
もうやだ。こいつら。
涙が出そう。とりあえず帰りたい。
「じゃ、この四人で」
「おぉ、なかなか良いチョイスじゃないですか~。お目が高いですね」
「どうも」
ルリシヤのこの順応性はどうなってるんだよ。
お前、初めてじゃなかったのか。
「じゃ、あとはテーブルについて、飲むなり食べるなりお好きにどうぞ。あ、気に入ったのがいれば持ち帰っても良いですよ。あと今日の支払いは俺がしておくので、特別ですよ」
「ありがとう、先輩」
「いえいえ、お気になさらず」
「…」
…相棒と後輩がアグレッシブ過ぎて、俺はもうついていけそうにない。
正直、頭が痛い。