The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
アリューシャの思った通り。
狙撃訓練の様子を見たところ、ルリ公はなかなか素質のあるスナイパーであった。
このまま頑張って訓練すれば、まぁ、アリューシャの足首くらいには及ぶかもしれない。
随分偉そうだな、と思ったか?
だってそう言っとかないと、アリューシャの居場所がなくなるじゃん。
近接戦闘も出来て長距離戦闘も出来て、おまけに頭が良いなんて。
そんなの完全にアリューシャの上位互換だし。やだよ。
「…ところで、アリューシャ先輩」
「んにゃ?」
スコープを覗き込んだ状態で、ルリ公が話しかけてきた。
「アリューシャ先輩も、俺を疑ってるのか?」
「何で?」
「…何でって…」
ふぁ~、とあくびが出た。ねみぃ。
いつもならアイ公んとこでお昼寝してる時間だもんなぁ。
「アリューシャ馬鹿だから、そんな難しいこと考えないよ。ルリ公がアリューシャのこと騙してるんだったら、それはそれで構わないし」
「…構わないのか?」
「大体おめぇ、マフィアなんて騙し騙されは当たり前の世界だろ。騙される方が悪いんだよ。だからアリューシャは気にしない。裏切りたいなら好きにすれば良いよ」
「…」
アリューシャは思ったことを素直に言っただけなのに。
ルリ公は、マジか。みたいな顔をしていた。
そんなに意外かね?自分だって裏社会にどっぷり漬かってきたんだろうに。
「ルル公とかシュー公はえらく神経質になってるけどねー。難しいこと考え過ぎなんだよ奴らは。アリューシャみたいに単純になるべきだね」
「…それが出来たら、人間苦労しないと思う」
「おっ、言うねぇ」
ま、その通りなんだけどね。
狙撃訓練の様子を見たところ、ルリ公はなかなか素質のあるスナイパーであった。
このまま頑張って訓練すれば、まぁ、アリューシャの足首くらいには及ぶかもしれない。
随分偉そうだな、と思ったか?
だってそう言っとかないと、アリューシャの居場所がなくなるじゃん。
近接戦闘も出来て長距離戦闘も出来て、おまけに頭が良いなんて。
そんなの完全にアリューシャの上位互換だし。やだよ。
「…ところで、アリューシャ先輩」
「んにゃ?」
スコープを覗き込んだ状態で、ルリ公が話しかけてきた。
「アリューシャ先輩も、俺を疑ってるのか?」
「何で?」
「…何でって…」
ふぁ~、とあくびが出た。ねみぃ。
いつもならアイ公んとこでお昼寝してる時間だもんなぁ。
「アリューシャ馬鹿だから、そんな難しいこと考えないよ。ルリ公がアリューシャのこと騙してるんだったら、それはそれで構わないし」
「…構わないのか?」
「大体おめぇ、マフィアなんて騙し騙されは当たり前の世界だろ。騙される方が悪いんだよ。だからアリューシャは気にしない。裏切りたいなら好きにすれば良いよ」
「…」
アリューシャは思ったことを素直に言っただけなのに。
ルリ公は、マジか。みたいな顔をしていた。
そんなに意外かね?自分だって裏社会にどっぷり漬かってきたんだろうに。
「ルル公とかシュー公はえらく神経質になってるけどねー。難しいこと考え過ぎなんだよ奴らは。アリューシャみたいに単純になるべきだね」
「…それが出来たら、人間苦労しないと思う」
「おっ、言うねぇ」
ま、その通りなんだけどね。