The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
一体何のニュースかと言うと。

革命後、しばらく渡航規制がかかっていた隣国、箱庭帝国が。

内政が安定してきたとのことで、制限つきではあるものの、渡航規制を解除した。

これによって、許可が降りれば、箱庭帝国に旅行することも可能になったのだ。

このニュースを聞いたとき、俺とフューニャは喝采をあげて喜んだ。

フューニャにとっては、嬉しいに違いない。

これで、フューニャは里帰りすることが出来るようになったのだから。

とはいっても制限つきなので、好きなときに自由に行き来、という訳にはいかない。

それが出来るようになるまでは、まだまだ時間がかかるだろう。

それでもなんとか、一度くらいはフューニャに故郷の土を踏ませてやりたい。

そう思った俺は、マフィアの権力を使って、箱庭帝国に向かう飛行機にフューニャの席を用意しようと、水面下でこそこそ動こうとしていた。

その矢先であった。
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