The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
するとルレイアさんは、深々と頷きながらこう言った。

「分かる、分かりますよ~ルヴィアさん。俺だってランドエルスに潜入したとき、ルルシーと離れ離れになるの、めちゃくちゃ寂しかったですから!毎晩女を抱きまくって、その後ルルシー抱き枕を抱っこして、ようやく正気を保ってました」

「そうですか…。ルレイアさん、その気持ち、俺も分かります。嫁の抱き枕…あったら俺も抱いてます」

「ですよね~!」

「…きっしょ…お前らきっしょ…」

ルルシーさんが何やら呟いていた。聞こえないことにしておいた。

寂しいものは寂しい。それは変わらない。

「でも…嫁、里帰りを楽しみにしてますから。笑顔で送り出してやろうと思います」

「あなた優しいですねぇ。俺だったら、ルルシーが一ヶ月留守にするなんて言ったら、あまりの寂しさにうっかりルルシーを鳥籠に閉じ込めて、死ぬまで監禁すると思いますよ」

ルルシーさんが、ぶるっ、と身体を震わせていた。

俺の上司、うっかり監禁されかねない。

「俺…もう、長期出張行けねぇ…」

「ルルシーさん…。元気出してください…」

上司を慰めるのも部下の仕事。俺はルルシーさんを必死に励ました。

一方のルレイアさんはと言うと、涼しい顔で、

「しっかし、ルアリスかぁ。懐かしいですね。あいつ、まだ生きてたんですね。じゃあお土産でも送りましょうか。ルヴィアさん、あなたの嫁経由でルアリスにお土産渡してもらっても?」

「あ、はい…。嫁に託しておきます」

「宜しく~」

…あ、でもフューニャ、ルアリスに会えるかな?

ルアリスも結構多忙な身なんだろうし。

最悪…ミルミルとかいうお友達に託して、ミルミルから渡してもらうことになるかもしれない。

それでも渡せるのなら良いか。

「やっぱり嫁は一緒に暮らすべきですよね~。ねールルシー」

「こっちを見ながら言うな」

「…」

ルルシーさんも、大変なんだなぁ。

これと比べると、我が家はまだまだ平和だ。

今日も俺は、そのことを再確認した。
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