The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…え?旦那?
ルヴィアさんのこと?
「どうって…?」
「仲良くしておるのか。なかなか肝の据わった男じゃったが」
確かに、肝の据わった人だ。最初に会ったときからそうだった。
さすが、『青薔薇連合会』の準幹部である。
「それは…まぁ、仲良くしてるわ」
ルヴィアさん。今頃どうしているだろうか。
夕食はちゃんと食べたんだろうか?
「私がいなくて、困ってないと良いけど…」
「困る?」
「だってあの人…。私がいなかったら、平気で食事を抜くし…。掃除だって適当だし…。朝もうっかり寝過ごすし…」
あぁ、やっぱり心配になってきた。
「飢えたりしてないかしら…」
自分で何とかするとは言っていたけど…。ちゃんと食べているのだろうか?
するとミルミルは、けらけらと声をたてて笑った。
「何がおかしいの?」
私は別に、ふざけてるつもりなんかなかったのに。
「いや、済まん済まん。あの頑固者が、随分丸くなったものじゃと思ってな」
「頑固者…」
それはもしかして、私のことなのか?
「頑固者じゃったろう。自分は男なんて絶対に好きにならない、口癖のように言っていたではないか」
「…それは…」
…確かに、言っていた。
思い出して、過去の自分が恥ずかしくなった。
「男なんてろくな奴がいない、とも言っていたのう。それが何じゃ、今では旦那のことが好き過ぎて、早速ホームシックか?」
「…」
私はむー、と口を尖らせてそっぽを向いた。
ミルミルの、意地悪。
ルヴィアさんは…ルヴィアさんは別なのだ。あの人は男だけど…でも良い人だから。
ルヴィアさんがいなかったら、私は絶対結婚なんてしてなかった。
「まぁまぁ、良いことではないか。それが笑い話になるくらい、平和になったということなんじゃから」
「…ミルミル…」
「そなたが幸せそうで、何よりじゃ。妾も結婚しようかのう…」
…え。
「好きな人…いるの?」
「ふふ、秘密じゃ」
ミルミルは、悪戯っぽく笑った。
私には聞いておいて、それはずるい。
「教えてよ…」
「そなたらの惚気話を、もう少し聞かせてくれたらな」
…やっぱり、意地悪。
前から全然変わってない。相変わらず、ミルミルはミルミルだ。
親友とのそんなやり取りでさえ、私にとってはとても懐かしく、そして楽しいものだった。
その夜、私達は遅くまで二人でお喋りして過ごした。
ルヴィアさんのこと?
「どうって…?」
「仲良くしておるのか。なかなか肝の据わった男じゃったが」
確かに、肝の据わった人だ。最初に会ったときからそうだった。
さすが、『青薔薇連合会』の準幹部である。
「それは…まぁ、仲良くしてるわ」
ルヴィアさん。今頃どうしているだろうか。
夕食はちゃんと食べたんだろうか?
「私がいなくて、困ってないと良いけど…」
「困る?」
「だってあの人…。私がいなかったら、平気で食事を抜くし…。掃除だって適当だし…。朝もうっかり寝過ごすし…」
あぁ、やっぱり心配になってきた。
「飢えたりしてないかしら…」
自分で何とかするとは言っていたけど…。ちゃんと食べているのだろうか?
するとミルミルは、けらけらと声をたてて笑った。
「何がおかしいの?」
私は別に、ふざけてるつもりなんかなかったのに。
「いや、済まん済まん。あの頑固者が、随分丸くなったものじゃと思ってな」
「頑固者…」
それはもしかして、私のことなのか?
「頑固者じゃったろう。自分は男なんて絶対に好きにならない、口癖のように言っていたではないか」
「…それは…」
…確かに、言っていた。
思い出して、過去の自分が恥ずかしくなった。
「男なんてろくな奴がいない、とも言っていたのう。それが何じゃ、今では旦那のことが好き過ぎて、早速ホームシックか?」
「…」
私はむー、と口を尖らせてそっぽを向いた。
ミルミルの、意地悪。
ルヴィアさんは…ルヴィアさんは別なのだ。あの人は男だけど…でも良い人だから。
ルヴィアさんがいなかったら、私は絶対結婚なんてしてなかった。
「まぁまぁ、良いことではないか。それが笑い話になるくらい、平和になったということなんじゃから」
「…ミルミル…」
「そなたが幸せそうで、何よりじゃ。妾も結婚しようかのう…」
…え。
「好きな人…いるの?」
「ふふ、秘密じゃ」
ミルミルは、悪戯っぽく笑った。
私には聞いておいて、それはずるい。
「教えてよ…」
「そなたらの惚気話を、もう少し聞かせてくれたらな」
…やっぱり、意地悪。
前から全然変わってない。相変わらず、ミルミルはミルミルだ。
親友とのそんなやり取りでさえ、私にとってはとても懐かしく、そして楽しいものだった。
その夜、私達は遅くまで二人でお喋りして過ごした。