The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルルシー

─────…ルヴィアが早退した、翌日。

「…はぁ」

「どしたんですか~?ルルシー」

「…いや…」

今日も朝から、ルレイアが俺の仕事を邪魔しに来たことに関しては、もう何も言わない。

それよりも心配なことがある。

「…ルヴィア、大丈夫かなって…」

「あぁ、ルルシーの部下ですか。大丈夫なんじゃないですか?」

大丈夫なんじゃないですかじゃないよ。お前のせいだからな?

そんな他人事みたいに。

「あのまま電車にでも飛び込みそうな勢いだったじゃないか。様子、見に行った方が良いかな」

「ルルシーは優しいですね~。その優しさを俺に向けてくれても良いんですよ?」

…よし、行ってみよう。

俺はパソコンを放り出して、すっ、と立ち上がった。

「俺も行きます」

「来るなよ…。お前が来るからややこしいことになるんだろ」

「やです~。俺も行きます」

何で駄々っ子?

ルレイアと来たら、余計なことを言う天才だからな…。連れていかない方が良いに決まってるが。

「…まぁ、良いや。ついてきても良いけど、でも余計なことは言うなよ。余計なこと言ったら、お前…鼻摘まむからな」

「はーい」

ルレイアに釘も刺したし、さて行くか、と思ったら。

丁度そのとき。

「失礼します、ルルシーさん」

「…ん?」

控えめなノックと共に、俺の部屋に入ってきた人物を見て。

俺は、思わず目を見開いた。
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