The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…え?
「…誰?」
「え?いや、誰って…その…。ルヴィアですが…」
「…お前、本当にルヴィアか?」
「えぇ…?」
思わず疑ってしまうほど、ルヴィアは昨日までとは全く違っていた。
たった一日で、この変貌は何なのか。
昨日までルヴィアは、どんよりと暗い顔をして、死んだ魚の目をして、声だって蚊の鳴くような頼りないものだったというのに。
今日のルヴィアは、昨日までとは打って変わって元気だった。
なんか肌も艶々しているし…表情も明るい。
一体、ルヴィアの身に何があったのか。
待てよ、ルヴィアが一夜にしてこんなに元気になるということは、それはつまり…もしかして。
俺が口を開こうとする、その前に。
余計なこと言うルティス帝国代表が、
「ルヴィアさんあなたもしかして、朝っぱらから二、三発抜いてきたんですか?」
俺は宣言通り、ルレイアの鼻を摘まみあげた。この馬鹿。
「ふがっ。りゅりゅしー、いひゃいれす~」
「うるさい馬鹿。余計なこと言うなって言ったろ」
このまま摘まんどこう。十分くらい。
「それで、ルヴィア…。お前、どうしたんだ。もしかして…嫁が帰ってきたのか?」
「えぇ。昨日、予定を少し早めて帰ってきたんです」
ルヴィアは、ここ最近で一番良い笑顔でそう答えた。
やはりそうだったか…。まぁ、そうとしか思えないよな。
「そうか、帰ってきたのか…。良かったな、ルヴィア」
「はい」
それで、ルヴィアがこんなに艶々してるんだな。
本当に…本当に良かった。
「嫁は元気だったか?」
「えぇ、元気でした。それに…友達と久々に会えたのが楽しかったって、故郷での話をたくさんしてくれたんですよ。嬉しそうに話すのがまた可愛くて…」
…うん?
…なんだか雲行きが怪しくなってきた気が。
「俺が『フューニャに会えなくて寂しかった』って言ったら、フューニャ、俺に抱きついてぐりぐりしながら、『私は寂しくなんてありません』って言い張るんです。寂しくないって言いながら、夜の間中くっついて離れなかったんですよ。ああいうところが本当に可愛くて…。あっ、それと故郷で買ってきたって、新しい髪飾りを見せてくれたんです。凄くよく似合ってて、可愛いって言ったら、また照れ隠しに抱きついてぐりぐりしてきて…。あ、それから今朝、俺に買ってきてくれたお土産を渡してくれて…」
「…」
…駄目だ。また始まってしまった。
ルヴィアが元気になったのは良いが…この惚気話は、どうしたら良いのか。
鼻摘まんで悪かった、ルレイア。何でも良いから喋って、嫁モードに入ってしまったルヴィアを止めてくれないだろうか。
「…俺は悪くないですよ。ルルシーが誘導したんですからね?」
「…だな…」
今回ばかりは、ルレイアに文句も言えない。
まぁ…でも、あれだ。
ルヴィアが元気を取り戻したのだから、結果オーライだと思おう。
嫁が帰ってこないかもしれない、と半泣きでぐすぐすするルヴィアを慰めるより…犬も食わないルヴィアの惚気話を聞いている方が、余程平和というものだ。
「…誰?」
「え?いや、誰って…その…。ルヴィアですが…」
「…お前、本当にルヴィアか?」
「えぇ…?」
思わず疑ってしまうほど、ルヴィアは昨日までとは全く違っていた。
たった一日で、この変貌は何なのか。
昨日までルヴィアは、どんよりと暗い顔をして、死んだ魚の目をして、声だって蚊の鳴くような頼りないものだったというのに。
今日のルヴィアは、昨日までとは打って変わって元気だった。
なんか肌も艶々しているし…表情も明るい。
一体、ルヴィアの身に何があったのか。
待てよ、ルヴィアが一夜にしてこんなに元気になるということは、それはつまり…もしかして。
俺が口を開こうとする、その前に。
余計なこと言うルティス帝国代表が、
「ルヴィアさんあなたもしかして、朝っぱらから二、三発抜いてきたんですか?」
俺は宣言通り、ルレイアの鼻を摘まみあげた。この馬鹿。
「ふがっ。りゅりゅしー、いひゃいれす~」
「うるさい馬鹿。余計なこと言うなって言ったろ」
このまま摘まんどこう。十分くらい。
「それで、ルヴィア…。お前、どうしたんだ。もしかして…嫁が帰ってきたのか?」
「えぇ。昨日、予定を少し早めて帰ってきたんです」
ルヴィアは、ここ最近で一番良い笑顔でそう答えた。
やはりそうだったか…。まぁ、そうとしか思えないよな。
「そうか、帰ってきたのか…。良かったな、ルヴィア」
「はい」
それで、ルヴィアがこんなに艶々してるんだな。
本当に…本当に良かった。
「嫁は元気だったか?」
「えぇ、元気でした。それに…友達と久々に会えたのが楽しかったって、故郷での話をたくさんしてくれたんですよ。嬉しそうに話すのがまた可愛くて…」
…うん?
…なんだか雲行きが怪しくなってきた気が。
「俺が『フューニャに会えなくて寂しかった』って言ったら、フューニャ、俺に抱きついてぐりぐりしながら、『私は寂しくなんてありません』って言い張るんです。寂しくないって言いながら、夜の間中くっついて離れなかったんですよ。ああいうところが本当に可愛くて…。あっ、それと故郷で買ってきたって、新しい髪飾りを見せてくれたんです。凄くよく似合ってて、可愛いって言ったら、また照れ隠しに抱きついてぐりぐりしてきて…。あ、それから今朝、俺に買ってきてくれたお土産を渡してくれて…」
「…」
…駄目だ。また始まってしまった。
ルヴィアが元気になったのは良いが…この惚気話は、どうしたら良いのか。
鼻摘まんで悪かった、ルレイア。何でも良いから喋って、嫁モードに入ってしまったルヴィアを止めてくれないだろうか。
「…俺は悪くないですよ。ルルシーが誘導したんですからね?」
「…だな…」
今回ばかりは、ルレイアに文句も言えない。
まぁ…でも、あれだ。
ルヴィアが元気を取り戻したのだから、結果オーライだと思おう。
嫁が帰ってこないかもしれない、と半泣きでぐすぐすするルヴィアを慰めるより…犬も食わないルヴィアの惚気話を聞いている方が、余程平和というものだ。