The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルルシー

─────…ある日のお昼のこと。

まだ午後にもなっていないというのに、早速俺の部屋に遊びに来たルレイアが、こんなことを言い出した。

「ねぇルルシー。今日のお昼、ラーメン食べに行きましょうよ」

「…はぁ?」

何言ってんの?お前。

「折角だから他の幹部組も誘いますか。アイズのとこ行きましょう。ルルシー」

「ちょ、おま」

ぐい、とルレイアに腕を引っ張られ、俺は仕方なく立ち上がった。

仲良くお昼にラーメン食うマフィアの幹部って何なんだよ。

大体俺は仕事をしたいというのに…。外に食べに行ってる暇なんか。

…まぁでも、たまには良いか。

なんかルレイア楽しそうだし。

ルレイアと一緒にアイズの執務室を訪ねると、そこにはアリューシャもいて、まだ午前なのにソファで熟睡中だった。

あいつ、もう一生寝かせとけよ。

「あれ、どうしたのルレイア。ルルシーと二人で…」

「お昼ラーメン食べに行きましょうって、誘いに来ました」

悪いけどそんな暇はない、と言って欲しいところだったが。

残念ながら。

「良いね、行こうか」

…まぁ、予定でも入ってない限りアイズが断る理由はないよなぁ。

そして、アイズがOKということは、当然ながら。

「アリューシャ。ラーメン食べに行くよ」

「うーい」

アリューシャもゾンビのごとく起き上がった。

お前は本ッ当…食い気に釣られるな。

「よし、じゃあ次はシュノさん誘いに行きますか」

と、シュノを誘いに行こうとした丁度そのとき。

「アイズ、これこの間の資料…。…あっ、ルレイア」

タイミング良く、シュノがアイズの執務室を訪ねてきた。

シュノはルレイアを見つけるなり、ぱっと顔を明るくさせた。

「シュノさん。丁度良かった。今から誘いに行こうと思ってたんですよ」

「なぁに?何処かに行くの?」

わくわくした様子のシュノ。

シュノが断るってことは…まぁ、ないだろうな…。

他でもない、ルレイアの誘いなのだから。

すると、案の定。

「これから皆でラーメン食べに行こうと思って。シュノさんも行きましょう?」

「うん、行く」

即答であった。

まぁ…シュノはそうだろうな。

そそくさとアイズに持ってきた資料を渡し、うきうきのシュノであった。

すると、ルレイアが。

「よし、これで五人ですね。ルリシヤも誘いますか。皆さん、良いですよね?」

…ルリシヤだと?

「私は別に構わないよ」

「アリューシャも別に良いぜ」

アイズとアリューシャはルリシヤをさして警戒していないので、快諾。

一方、シュノは少しだけ表情を曇らせた。

しかし。

「うん…。良いよ、呼んでも」

…シュノ。お前…良いのか。

少しはルリシヤを信用し始めているらしい。

シュノにそう言われてしまうと、俺としても…反対することは出来ない。

「ルルシーは?」

「…良いよ、呼んでも」

「わーい。じゃあ皆でラーメンランチですね」

…呼ぶのは、別に構わないけど。

ルリシヤって、ラーメン食うのか?
< 464 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop