The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideシュノ

─────…ある日の午後。昼下がり。

仕事に勤しんでいた私のもとに、一本の電話が掛かってきた。

誰かなと思ったら、私の大好きな人からだった。

私は喜んで通話ボタンを押した。

「どうしたの?ルレイア」

『やっほー、シュノさん。今、ちょっと良いですか?』

「うん」

ルレイアからのお電話なら、いつでも大歓迎だ。

何だろう?

『実は今俺、地下の拷問室にいるんですけどね。ちょっとシュノさんも来てくれません?』

「私も?」

『えぇ。ちょっと見せたいものがあって』

「…?分かった」

見せたいものって、何だろう?

よく分からないけど、でもルレイアが来てって言うんだから、行こう。

ルレイアの誘いなら、何でも嬉しい。

通話を切って、私は櫛を取り出して軽く髪をといた。

ルレイアに会うのだから、少しでも綺麗にしたい。

色つきのリップクリームを塗り、手鏡で顔をチェックする。

よし。これでOK。

私は意気揚々と立ち上がった。

地下拷問室に、何が待っているのかも知らずに。
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