The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
とにかく、事実は事実として。

俺は兄の思惑通り、帝国騎士官学校への入学も叶わず。

おまけにクレマティスの名前を取り上げられて、一般市民に落とされた。

親族は俺を庇おうとしてくれたが、弟を庇うならお前達も一般市民に落としてやる、と兄が脅した為に、親族達も黙って顔を逸らした。

結局皆、自分の立場にしがみついていたかったのだ。

クレマティス家は、怒れる当主の気を鎮める為に、俺を生け贄として差し出した。

こうして俺は、それ以来クレマティスの名を名乗ることを許されない身になった訳だ。






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