The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「人様を勝手に品定めしてくれたんだ…。相当の用件があるんでしょうね?」
考えうる選択肢は、二つ。
敵対か。あるいは共闘だ。
いずれにしても、俺達にとっては迷惑なことこの上ない。
俺達は俺達の国で、平穏な生活を維持しているのだ。
それを掻き乱していくのだから、鬱陶しいに決まっている。
「お前の所属組織と、それから目的を言え」
話はそれからだ。
ヴァルタの素性を聞かない限りは、敵対も共闘も出来ない。
するとヴァルタは、素直に口を開いた。
「私の所属組織は、『青薔薇解放戦線』」
…『青薔薇解放戦線』だと?
「そして目的は…その名の通りだ」
…言うまでもないな。
その名前からして、明白ではないか。
俺はルルシーと顔を見合わせた。彼の方も、俺に負けず劣らず難しい顔だった。
…ヴァルタが何者なのか、理解した。
『シュレディンガーの猫』なんかより、よっぽどかタチが悪い。
つまりこいつは…。いや、こいつらは。
「…箱庭帝国の革命軍ってところですか」
『青薔薇解放戦線』の目的は、その名の通り、箱庭帝国の解放。
あの閉鎖された国を、文字通り解放してやろうと。そういうことだ。
その為に決起し、武器を取った愚か者共の集団。
それがヴァルタなのだ。
これで、ヴァルタが何の為にここに来たのかが理解出来た。
「…あなたは、俺達『青薔薇連合会』が、あなた方の便利な後ろ楯になり得るかどうかを見に来た。そういうことですね」
「いかにも」
これほど、傍迷惑という言葉が似合う場面があろうか。
…勝手に仲間にされても困る。
「…ちっ」
この日三度目になる舌打ちを、盛大にお見舞いしてやった。
考えうる選択肢は、二つ。
敵対か。あるいは共闘だ。
いずれにしても、俺達にとっては迷惑なことこの上ない。
俺達は俺達の国で、平穏な生活を維持しているのだ。
それを掻き乱していくのだから、鬱陶しいに決まっている。
「お前の所属組織と、それから目的を言え」
話はそれからだ。
ヴァルタの素性を聞かない限りは、敵対も共闘も出来ない。
するとヴァルタは、素直に口を開いた。
「私の所属組織は、『青薔薇解放戦線』」
…『青薔薇解放戦線』だと?
「そして目的は…その名の通りだ」
…言うまでもないな。
その名前からして、明白ではないか。
俺はルルシーと顔を見合わせた。彼の方も、俺に負けず劣らず難しい顔だった。
…ヴァルタが何者なのか、理解した。
『シュレディンガーの猫』なんかより、よっぽどかタチが悪い。
つまりこいつは…。いや、こいつらは。
「…箱庭帝国の革命軍ってところですか」
『青薔薇解放戦線』の目的は、その名の通り、箱庭帝国の解放。
あの閉鎖された国を、文字通り解放してやろうと。そういうことだ。
その為に決起し、武器を取った愚か者共の集団。
それがヴァルタなのだ。
これで、ヴァルタが何の為にここに来たのかが理解出来た。
「…あなたは、俺達『青薔薇連合会』が、あなた方の便利な後ろ楯になり得るかどうかを見に来た。そういうことですね」
「いかにも」
これほど、傍迷惑という言葉が似合う場面があろうか。
…勝手に仲間にされても困る。
「…ちっ」
この日三度目になる舌打ちを、盛大にお見舞いしてやった。