The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
先日の『青薔薇連合会』と帝国騎士団との会議において。
帝国騎士団は、『セント・ニュクス』に対して和解の仲介をしてくれると言っていたが。
あれの結果が伝えられた。
「…やっぱり駄目でしたか」
「…そりゃそうだろうな」
ルルシーは、溜め息混じりにそう言った。
まー…。もともと駄目元のつもりだったからね。
帝国騎士団曰く、和解を勧めようとしても、聞く耳さえ持たなかったとか。
化学兵器の使用についても、
「お前ら化学兵器使っただろ」と帝国騎士団が言ったのに対し、
「何それ、何のこと?私しーらない」としらばっくれたとか。
ぶっ殺せ。
毒ガスが入っていた空き缶ぶん投げて、「これが目に入らぬかぁぁぁ!」って言ってやりたい。
それどころか、「『青薔薇連合会』が無条件降伏して自分達にひれ伏すなら、話を聞いてやらんこともない」と抜かしたそうな。
やっぱりぶっ殺せ。
何様のつもりだ糞が。
とにかく、向こうに和解する気がないのなら仕方ない。
「やはり、拠点を炙り出してぶっ潰しに行くしかないですね」
「あるいは、また向こうから攻撃を仕掛けてきたときに…完膚なきまでに敵を壊滅させるかな」
「いや、多分…来てくれませんよ」
ここまで陰湿に隠れるのだから、もう向こうからは来てくれないだろう。
敵にしてみれば、しばらくこのまま緊張状態を続けたいはず。
そうやって、俺達にプレッシャーを与えまくるのだ。
「いつまた化学兵器を使うか分からない」、「こうしている間にも、敵は新たな化学兵器を量産しているかもしれない」というプレッシャーを。
俺達を焦らせて、冷静さを失わせようとしている。
それに今度は、お互い手の内を知っている同士の戦いになる。
敵が化学兵器を使ってくることはもう分かっているのだ。
分かってさえいれば、ある程度対策は出来る。
向こうも、例え化学兵器を使ったとしても、正面から力で圧倒されたら敵わないことは分かってるだろうから。
のこのこ出てきて、あっさり迎撃されるなんてオチは、絶対避けたいはず。
なら、もうしばらくは緊張状態を続けようとするだろう。
そして、敵の拠点を一生懸命探して右往左往している俺達を見て、高笑いしてる訳だ。
「敵さんは今頃、俺達を嘲笑いながら化学兵器を量産しているでしょうね」
「マジかよ。それやべぇじゃん」
と、アリューシャ。
「確かにヤバいね。今度はもっと殺傷能力の高い化学兵器を使ってくる可能性もあるし…」
「それに、前よりももっとたくさん使ってくるかもしれないわ」
アイズとシュノさんも、暗い顔でそう言った。
ルリシヤは無言で、何やら思い悩んでいた。
ルルシーは、焦ったように言った。
「…やっぱり、拠点探しをもっと急がないとな」
「…」
うーん…。
…それって、どうなんだろうな。
「…どうした?ルレイア」
ルルシーが、俺に尋ねた。
「んー…。ねぇ、ルルシー…。今ふっと思ったんですけど、良いですか?」
「何だ?」
「一つ提案なんですけど…。今回の『セント・ニュクス』との戦争…。いっそ、無視しません?」
俺がそう提案すると、ルルシーはぽかんとして俺を見つめていた。
帝国騎士団は、『セント・ニュクス』に対して和解の仲介をしてくれると言っていたが。
あれの結果が伝えられた。
「…やっぱり駄目でしたか」
「…そりゃそうだろうな」
ルルシーは、溜め息混じりにそう言った。
まー…。もともと駄目元のつもりだったからね。
帝国騎士団曰く、和解を勧めようとしても、聞く耳さえ持たなかったとか。
化学兵器の使用についても、
「お前ら化学兵器使っただろ」と帝国騎士団が言ったのに対し、
「何それ、何のこと?私しーらない」としらばっくれたとか。
ぶっ殺せ。
毒ガスが入っていた空き缶ぶん投げて、「これが目に入らぬかぁぁぁ!」って言ってやりたい。
それどころか、「『青薔薇連合会』が無条件降伏して自分達にひれ伏すなら、話を聞いてやらんこともない」と抜かしたそうな。
やっぱりぶっ殺せ。
何様のつもりだ糞が。
とにかく、向こうに和解する気がないのなら仕方ない。
「やはり、拠点を炙り出してぶっ潰しに行くしかないですね」
「あるいは、また向こうから攻撃を仕掛けてきたときに…完膚なきまでに敵を壊滅させるかな」
「いや、多分…来てくれませんよ」
ここまで陰湿に隠れるのだから、もう向こうからは来てくれないだろう。
敵にしてみれば、しばらくこのまま緊張状態を続けたいはず。
そうやって、俺達にプレッシャーを与えまくるのだ。
「いつまた化学兵器を使うか分からない」、「こうしている間にも、敵は新たな化学兵器を量産しているかもしれない」というプレッシャーを。
俺達を焦らせて、冷静さを失わせようとしている。
それに今度は、お互い手の内を知っている同士の戦いになる。
敵が化学兵器を使ってくることはもう分かっているのだ。
分かってさえいれば、ある程度対策は出来る。
向こうも、例え化学兵器を使ったとしても、正面から力で圧倒されたら敵わないことは分かってるだろうから。
のこのこ出てきて、あっさり迎撃されるなんてオチは、絶対避けたいはず。
なら、もうしばらくは緊張状態を続けようとするだろう。
そして、敵の拠点を一生懸命探して右往左往している俺達を見て、高笑いしてる訳だ。
「敵さんは今頃、俺達を嘲笑いながら化学兵器を量産しているでしょうね」
「マジかよ。それやべぇじゃん」
と、アリューシャ。
「確かにヤバいね。今度はもっと殺傷能力の高い化学兵器を使ってくる可能性もあるし…」
「それに、前よりももっとたくさん使ってくるかもしれないわ」
アイズとシュノさんも、暗い顔でそう言った。
ルリシヤは無言で、何やら思い悩んでいた。
ルルシーは、焦ったように言った。
「…やっぱり、拠点探しをもっと急がないとな」
「…」
うーん…。
…それって、どうなんだろうな。
「…どうした?ルレイア」
ルルシーが、俺に尋ねた。
「んー…。ねぇ、ルルシー…。今ふっと思ったんですけど、良いですか?」
「何だ?」
「一つ提案なんですけど…。今回の『セント・ニュクス』との戦争…。いっそ、無視しません?」
俺がそう提案すると、ルルシーはぽかんとして俺を見つめていた。