The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
別に、何の話でも良いけど…。

どうせ、俺にはかんけいな、

「それで、ルレイア先輩。ルルシー先輩に着せる浴衣はもう選んだのか?昨日、散々悩んでたが」

「あぁ、それはもう決めました。やっぱり黒レースに金の刺繍が入った、腰にでっかい黒リボンがついてる奴にしますよ。ルルシー、きっと似合いますよ!」

「そうか、そっちにしたのか…。俺はてっきりもう一つの、胸元が開いたエロい方にするのかと思った」

「そっちでも良いですけどね~」

「俺はそっちの方が良いと思ったけどな。ルルシー先輩に似合う」

「そうですか?ルリシヤがそこまで言うなら…やっぱりエロい方にしましょうかね」

「ちょっと待てお前ら。ルリシヤ、お前は俺を敵に回すつもりか?」

黒リボン?エロい方?

ルレイア、お前は何を鼻唄混じりにカタログに丸をつけてる。やめろ。

「アリューシャはどれにするの?」

「アリューシャこの、赤っぽいのが良い!なんかかっけぇ」

「じゃあ私は、この緑がかったのにしようかな…」

「私はルレイアが選んでくれたものにするの」

アリューシャとアイズとシュノも、何の話をしてるんだ。

「フューニャにはどれが似合うかな…。フューニャ可愛いから、どれでも似合いそうだな」

そしてルヴィア。お前はハートマークを飛ばすのやめろ。

嫁モードに入るなら、よそでやってくれ。

こうなると、もう無視することは出来ない。

俺は仕事を横に置き、一体何の話を、とルレイア達に歩み寄った。

…ん?そういえばさっき。

浴衣…とか言ってなかったっけ?

「…ルレイア、一体何の話をしてるんだ?」

「浴衣の話ですよ。今度の帝都主催の花火大会に着ていく浴衣、どれにしようかって」

ルレイアは、目をきらきらさせながら答えた。

…花火大会、だって?
< 608 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop