The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルレイア

─────…その日、『青薔薇連合会』幹部組は、揃って帝都のプール施設に来ていた。




ゆらゆらと揺れる水面。水面に反射する暑い日差し。

「ふふ…これぞ夏、って感じですね」

プールなんてもう何年も入ってないが、久々に見ると、不思議と気分が高揚してくる。

「わーいプール~♪いぇーい」

「あっ、こらアリューシャ。ストレッチしてから入らないと」

水着に着替えるなり、アリューシャはどぽーん、とプールに飛び込んでいた。

さすがアリューシャ。元気が良くて宜しい。

ただしアリューシャは、泳げないので。

「あばびゃ*%〓↑▲」

速攻で溺れていた。

「全く、困ったアリューシャだよ」

しかしアリューシャには、頼れる引率のアイズがいる。

何回溺れても助けてもらえることだろう。

アリューシャのことはアイズに任せるとして…。

「…うふふ。ルルシー、どうです?俺の水着」

「…」

更衣室から出てきたルルシーは、俺の姿を見るなり、すーっと目を逸らした。

酷い。

「こっち見てくださいよ~」

「さて…泳いでくるか」

「ルルシー!いけず~!」

「馬鹿、くっつくな!その格好でくっつくな」

「うふふ。水もしたたる良いルレイアでしょう?」

「…」

水着姿の俺は、いつもより露出度高めにつき、フェロモンも五割増しだ。

一日限定、フェロモン増量ルレイアを是非堪能して頂きたい。

「ルレイア、格好良い…!」

素直なシュノさんは、俺の水着姿をきらきらした目で見つめていた。

うふふ、そうそう。良い反応。

「ありがとうございます。シュノさんもとっても素敵ですよ」

「えへへ…ありがとう」

シュノさんは、俺が選んだちょっとえっちな黒ビキニを身に纏っていた。

さすが俺のチョイス。素晴らしくシュノさんによく似合っている。

やっぱ黒だな。

更に、俺達幹部組にはもう一人、「分かってる」男がいる。

「ルリシヤも素敵ですねぇ、その水着」

「そうか。ありがとう」

こっちもこっちで、黒い水着を着用し、しかもいつもの仮面も相変わらずであった。

「お前…プール入るときくらい、仮面取れよ」

エチケットだろ、とルルシーが小言を言うも、ルリシヤは万事心得ている、という風に親指をぐっ、と立てた。

「問題ない。今日の仮面は防水仕様だ」

「…」

「さっすがルリシヤ!抜け目ないですね~」

「あぁ。当然だ」

ルリシヤの、こういうところが好き。

じゃあ、早速プールを楽しむとしよう。
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