The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
今日俺達がやって来たのは、流れるプール、海のような波が出るプール、数種類のウォータースライダー、50メートルの長さがあるプール等々、数種類のプールを楽しめるプール施設である。

一応もう一度言っておくが、今日、貸しきりだから。

俺達以外、客はいない。

いやぁ、持つべき者は貢いでくれるハーレム会員だな。

まず最初はどのプールに入るか、少し悩んだが。

俺はまず、50メートルのプールに入ってみた。

最初はスタンダードなプールで、まず一泳ぎしてみようかと思って。

こう見えて俺は、遥か昔、帝国騎士を目指して毎日トレーニングに励んでいた。

その一環で、水泳はそれなりに得意である。

ただ、もう何年も泳いでないので、以前のように早くは泳げないと思う。

水の中で身体がつらないように、軽くストレッチしてから。

俺は、プールに入った。

プールのひんやりとした水が、とても心地よかった。

さて…まずは、クロールかな?

身体に染み付いた習慣というのは、何年たっても覚えているもので。

壁を蹴って、水の中に身体を横たえると、自然に手足が動いた。

とても懐かしい。

俺はあっという間に50メートルを泳ぎきり、そのままターンしてもう50メートル、計100メートルを泳いだ。

軽く泳いでみたつもりだが、案外行けるもんだな。

「はぁ~、楽しい」

「ルレイア、お前。ここ何年も全然泳いでない割には速いな」

俺が泳ぐのを見ていたルルシーが、驚いたように言った。

「そうですか?ルルシーも多分衰えてませんよ。一緒に泳ぎましょうよ」

「お前と泳ぐのは…気が進まないな…」

ちょっと。酷い。

「プールに来たのに泳がないってなんですか。そこのルリシヤを見習ってくださいよ」

俺は、同じ50メートルプールの第三レーンで、ひたすら背泳ぎしてるルリシヤを指差した。

めちゃくちゃ泳いでるじゃん、あの人。

更に。

「ルレイア、ルレイア。私もね、割と泳ぐの得意になったの」

シュノさんは、えへんっ、と胸を張って泳いで見せてくれた。

彼女もなかなかのものだ。前世はイルカだな。

「ほら、皆泳いでるじゃないですか!泳いでないのはルルシーだけですよ」

「…いや、アリューシャがいるぞ」

アイズの指差した先には、波の出るプールで、押し寄せる波に流されるアリューシャがいた。

「あびゃば◎@§▲★○◆」

「ちょっとアリューシャ。君、泳げないのに何で波の出るプールに入るの」

「だ、だってたのしそ、はばばば○〓*@」

「ほらしっかりして。あっちの、キッズ用プール行こう?」

…向こうは向こうで、平和だな。

「アリューシャもアリューシャなりにプールを楽しんでるんですよ?ルルシーも楽しみましょうよ」

「…分かったよ」

ルルシーは、渋々という風に頷いて、俺の横の第二レーンに入った。

よしよし。それで良き。
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