The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
そのとき、俺はふと妙案を思い付いた。
「どうせなら、皆で競争しましょうか。100メートル勝負」
我ながら、これは面白い試みだ。
「何だと?競争?」
「あらルルシー、自信ありませんか?」
「…別にそういう訳じゃねぇよ」
「なら良いじゃないですか」
別に勝ったから、負けたからって何かある訳じゃない。
純粋に、お遊びだ。
「分かった。受けて立つ」
そう来なくちゃ。
「ルリシヤ、シュノさんもやるでしょう?」
「別に良いが…泳法はクロール固定か?」
まぁ、クロールが一番ベーシックな印象はあるが。
俺も一番得意なのはクロールだし。
「いや、自由形で良いですよ。皆さん好きなように」
「そうか。それは助かる。俺は背泳ぎしか出来ないからな」
「!?」
ルルシーがぎょっとしていた。
「…何で背泳ぎだけ?」
「え?クロールや平泳ぎやバタフライだと、顔がもろに水に漬かるから、仮面取れそうで」
成程。それは仕方ないな。
「…取れよ…」
ルルシーはそう呟いていたが、俺はルリシヤの気持ちが分かるぞ。
取ったら駄目なんだよ。ルリシヤのアイデンティティだからな。
「シュノさんは?やりますよね」
「うん。私は平泳ぎにするわ」
シュノさんは快諾。そうか、シュノさん平泳ぎ派か。
俺、あんまり平泳ぎ得意じゃないんだよな。
やっぱり俺はクロールにしよう。ルルシーも多分クロール。
すると。
「何やら楽しそうなことやってるね」
「あ、アイズ」
アリューシャの引率のアイズが、プールサイドにやって来た。
「アイズ、お前…アリューシャは?」
「あそこ」
アイズの指差した先には、流れるプールがあった。
アリューシャはでっかい浮き輪をつけて、腕にもアームリングをつけて、ビート板を抱いて、流されていた。
「ひゃっはー!流れるアリューシャ~♪流しアリューシャ~♪桃~♪そうめん~♪」
「馬鹿かよ…あいつは…」
ルルシーが、天を仰いでそう呟いていた。
大変楽しそうで何よりである。
あれだけ色々つけてたら、いくらアリューシャと言えどそう簡単には溺れまい。
「アイズも競争します?皆で競争しようって話してたんです」
「ん?いや、私は遠慮しておくよ。君達ほど泳ぐの得意じゃないからね」
あら、残念。
「代わりに、審判してあげる。良い?」
「お、ありがとうございます。じゃあ頼みますね」
有り難や。審判アイズ。
「はい、じゃあ皆位置についてね」
「ふっふっふ。負けませんよ~ルルシー」
「言ってろ。耄碌してないのは自分だけだと思うなよ?」
良いね。そう来なくちゃ。
俄然やる気が出てきた。
「…よーい…スタート!」
アイズのスタートコールで、俺達は一斉に泳ぎ始めた。
「どうせなら、皆で競争しましょうか。100メートル勝負」
我ながら、これは面白い試みだ。
「何だと?競争?」
「あらルルシー、自信ありませんか?」
「…別にそういう訳じゃねぇよ」
「なら良いじゃないですか」
別に勝ったから、負けたからって何かある訳じゃない。
純粋に、お遊びだ。
「分かった。受けて立つ」
そう来なくちゃ。
「ルリシヤ、シュノさんもやるでしょう?」
「別に良いが…泳法はクロール固定か?」
まぁ、クロールが一番ベーシックな印象はあるが。
俺も一番得意なのはクロールだし。
「いや、自由形で良いですよ。皆さん好きなように」
「そうか。それは助かる。俺は背泳ぎしか出来ないからな」
「!?」
ルルシーがぎょっとしていた。
「…何で背泳ぎだけ?」
「え?クロールや平泳ぎやバタフライだと、顔がもろに水に漬かるから、仮面取れそうで」
成程。それは仕方ないな。
「…取れよ…」
ルルシーはそう呟いていたが、俺はルリシヤの気持ちが分かるぞ。
取ったら駄目なんだよ。ルリシヤのアイデンティティだからな。
「シュノさんは?やりますよね」
「うん。私は平泳ぎにするわ」
シュノさんは快諾。そうか、シュノさん平泳ぎ派か。
俺、あんまり平泳ぎ得意じゃないんだよな。
やっぱり俺はクロールにしよう。ルルシーも多分クロール。
すると。
「何やら楽しそうなことやってるね」
「あ、アイズ」
アリューシャの引率のアイズが、プールサイドにやって来た。
「アイズ、お前…アリューシャは?」
「あそこ」
アイズの指差した先には、流れるプールがあった。
アリューシャはでっかい浮き輪をつけて、腕にもアームリングをつけて、ビート板を抱いて、流されていた。
「ひゃっはー!流れるアリューシャ~♪流しアリューシャ~♪桃~♪そうめん~♪」
「馬鹿かよ…あいつは…」
ルルシーが、天を仰いでそう呟いていた。
大変楽しそうで何よりである。
あれだけ色々つけてたら、いくらアリューシャと言えどそう簡単には溺れまい。
「アイズも競争します?皆で競争しようって話してたんです」
「ん?いや、私は遠慮しておくよ。君達ほど泳ぐの得意じゃないからね」
あら、残念。
「代わりに、審判してあげる。良い?」
「お、ありがとうございます。じゃあ頼みますね」
有り難や。審判アイズ。
「はい、じゃあ皆位置についてね」
「ふっふっふ。負けませんよ~ルルシー」
「言ってろ。耄碌してないのは自分だけだと思うなよ?」
良いね。そう来なくちゃ。
俄然やる気が出てきた。
「…よーい…スタート!」
アイズのスタートコールで、俺達は一斉に泳ぎ始めた。