The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルルシー

──────…ルレイアに強引に押されて、ウォータースライダーを滑り降りた先にて。

「おもろかった~!アリューシャもう一回やる!」

「はいはい」

アリューシャはウォータースライダーが気に入った様子。

一方、シュノは。

「…ちょっと怖かった…」

「大丈夫か?シュノ先輩」

なかなかスリリングだったからか、シュノはびびっていた。

ルリシヤは…相変わらず全く動じてないが。

「そうだ、ルルシー先輩。そろそろルレイア先輩が降りてくるぞ。両腕待機しないと」

「しねぇよ」

何言ってんの、お前。

つーかお前、さっき俺の制止を無視して滑ったろ。何白々しい顔してんだ。

「…俺が両腕待機しても良いけど、多分ルレイア先輩はルルシー先輩じゃないと嫌なんだろうからな…。ごめん、ルレイア先輩…」

「…」

何言ってんの?お前。

そういうところオルタンスにちょっと似てるよな、って思った。

すると。

「ルルシーっ!」

「あ、来た」

俺の後に滑ったルレイアが、ひゅーん、とゴールに辿り着いた。

「あれ!?ルルシー!何でいないんですか。両腕広げて待っててくださいって言ったじゃないですか!」

「いる訳ないだろ…」

何が嬉しくて両腕広げてルレイアを待ってなきゃならんのだ。

シュノに頼めよ。喜んでやってくれるだろ。

「全くもー!ルルシーのいけず~!」

「ごめん、ルレイア先輩…。俺の説得が至らなかったばかりに」

お前が何時間説得しても応じないよ。何なんだお前らは。

「ルルシ~。俺をぎゅっとして受け止めてください~」

「引っ付くなっての…」

水着ルレイアなんて、ただでさえ凶悪なフェロモンを放ってるってのに。

下手をすると、うっかり持っていかれそうになるこっちの身にもなってみろよ。馬鹿。
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