The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
少し休憩して、また少し泳ぎ。
日が暮れてきた頃、そろそろ帰ることにした。
「…ふぅ。やっぱりメイクすると安心しますねー」
水着から着替え、俺はばっちりとメイクを施した。
プール入るからと思ってすっぴんだったけど、最近もうすっぴんだと落ち着かなくて。
「すっぴんでも、いつもよりフェロモンレベルは高かったよな」
「水着だったもんね」
「…そもそも普段メイクしてんのがおかしいだろ…」
…何で?
男だからってメイクしちゃいけない法律はない。
そんな法律が出来たら俺が変える。
「水着のルレイアも格好良かったけど、やっぱりいつものルレイアが素敵」
「安心感があるよな。いつものルレイア先輩だ」
ほらほら。さすが、シュノさんとルリシヤは分かってる。
「…にしても疲れたー!アリューシャ泳ぎ疲れたぜ」
「お前泳いでないだろ」
泳げないからね、アリューシャは。
ほぼ流されてたよ。浮き輪をつけて。
「今日は皆、よく眠れるね」
そうだね。俺も今日ははしゃぎ過ぎて、ちょっと疲れたので。
夜のお相手は、二人くらいでやめておこう。
「それにしても、今年の夏は花火大会、プールと、遊び尽くした感じだな」
実は今、『セント・ニュクス』と抗争の真っ最中なんだってこと、忘れそうになるよね。
もう忘れちゃっても良いんじゃないかと思う。面倒臭いし。
夏満喫しちゃおう。
「いつぞやの夏は、エアコン壊れて大変だったけどね」
あぁ、そんなこともあったなぁ。
「あのときは…大変だったな」
「シュノさん、熱中症で倒れてましたしね」
「うん…」
しゅん、とするシュノさん。
ちょっとトラウマなのかもしれない。
「へぇ。そんなことがあったのか…。大変だったな、先輩方」
ルリシヤが来る前だったからね。あれは。
今年の夏は、エアコンが壊れないことを願う。
「あとは何処行きます?アイス食べ歩きます?」
「お前な…。少しは『セント・ニュクス』のことも構ってやれよ…」
えー。面倒臭い。
あんな奴らはな、忘れて夏を楽しんでるくらいが丁度良いと思うんだよ。
俺達が血眼になって探してようが、プールでウォータースライダー滑ってようが、こそこそ毒ガス造ってるんだろうし。
「確かに、そろそろ構ってやらんと拗ねるんでね?」
「拗ねても何しても良いよ。化学兵器さえ使わなければ」
本当それ。
ぶっちゃけ、それが厄介なだけだから。
まぁ、俺の見立てでは…俺達が夏を満喫してても、造れる化学兵器の数はたかが知れてる。
大丈夫だろう。多分。
「…今頃何してるんだろうな、グリーシュ…」
ルリシヤは、自分を裏切った過去の友の名前を、ぽつりと呟いた。
…さぁ、何してんだろうね。
少なくとも今の俺達のように、花火大会に行ったり、プールで泳いではいないだろう。
実につまらない夏を過ごしてるんじゃないかな。
そう思うと、凄く憐れだ。
俺みたいに面白おかしく過ごせば良いのに、何でしないのかなぁ。
それが出来ないから、グリーシュは所詮グリーシュなんだろう。
馬鹿な男だよ。本当に。
「…あ」
「?どうした、ルレイア」
「いえ…馬鹿で思い出したんですけど」
「?」
確かルルシーの部下に、嫁馬鹿な男がいたが。
あの人、何してるんだろうな?
日が暮れてきた頃、そろそろ帰ることにした。
「…ふぅ。やっぱりメイクすると安心しますねー」
水着から着替え、俺はばっちりとメイクを施した。
プール入るからと思ってすっぴんだったけど、最近もうすっぴんだと落ち着かなくて。
「すっぴんでも、いつもよりフェロモンレベルは高かったよな」
「水着だったもんね」
「…そもそも普段メイクしてんのがおかしいだろ…」
…何で?
男だからってメイクしちゃいけない法律はない。
そんな法律が出来たら俺が変える。
「水着のルレイアも格好良かったけど、やっぱりいつものルレイアが素敵」
「安心感があるよな。いつものルレイア先輩だ」
ほらほら。さすが、シュノさんとルリシヤは分かってる。
「…にしても疲れたー!アリューシャ泳ぎ疲れたぜ」
「お前泳いでないだろ」
泳げないからね、アリューシャは。
ほぼ流されてたよ。浮き輪をつけて。
「今日は皆、よく眠れるね」
そうだね。俺も今日ははしゃぎ過ぎて、ちょっと疲れたので。
夜のお相手は、二人くらいでやめておこう。
「それにしても、今年の夏は花火大会、プールと、遊び尽くした感じだな」
実は今、『セント・ニュクス』と抗争の真っ最中なんだってこと、忘れそうになるよね。
もう忘れちゃっても良いんじゃないかと思う。面倒臭いし。
夏満喫しちゃおう。
「いつぞやの夏は、エアコン壊れて大変だったけどね」
あぁ、そんなこともあったなぁ。
「あのときは…大変だったな」
「シュノさん、熱中症で倒れてましたしね」
「うん…」
しゅん、とするシュノさん。
ちょっとトラウマなのかもしれない。
「へぇ。そんなことがあったのか…。大変だったな、先輩方」
ルリシヤが来る前だったからね。あれは。
今年の夏は、エアコンが壊れないことを願う。
「あとは何処行きます?アイス食べ歩きます?」
「お前な…。少しは『セント・ニュクス』のことも構ってやれよ…」
えー。面倒臭い。
あんな奴らはな、忘れて夏を楽しんでるくらいが丁度良いと思うんだよ。
俺達が血眼になって探してようが、プールでウォータースライダー滑ってようが、こそこそ毒ガス造ってるんだろうし。
「確かに、そろそろ構ってやらんと拗ねるんでね?」
「拗ねても何しても良いよ。化学兵器さえ使わなければ」
本当それ。
ぶっちゃけ、それが厄介なだけだから。
まぁ、俺の見立てでは…俺達が夏を満喫してても、造れる化学兵器の数はたかが知れてる。
大丈夫だろう。多分。
「…今頃何してるんだろうな、グリーシュ…」
ルリシヤは、自分を裏切った過去の友の名前を、ぽつりと呟いた。
…さぁ、何してんだろうね。
少なくとも今の俺達のように、花火大会に行ったり、プールで泳いではいないだろう。
実につまらない夏を過ごしてるんじゃないかな。
そう思うと、凄く憐れだ。
俺みたいに面白おかしく過ごせば良いのに、何でしないのかなぁ。
それが出来ないから、グリーシュは所詮グリーシュなんだろう。
馬鹿な男だよ。本当に。
「…あ」
「?どうした、ルレイア」
「いえ…馬鹿で思い出したんですけど」
「?」
確かルルシーの部下に、嫁馬鹿な男がいたが。
あの人、何してるんだろうな?