The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「ふぅ、ようやくアイス食べ終わった…。もうルレ公見ても大丈夫だな!」

「あ、ちょっと待ってアリューシャ」

「はぁ、それにしても夏って暑いですね…。つい胸元のボタンを開けたくなってしまいます」

「ほわぁぁぁ!ルレ公フェロモンがぁぁぁ!」

「馬鹿、アリューシャ…。迂闊にルレイアを見るから」

何だか、結構失礼なこと言われてない?

俺は無実だから。

ちょっと暑くて第2ボタンまで開けただけ。それの何が悪い?

「こら、ルレイア。ボタンはちゃんと嵌めとけ。フェロモンを撒き散らすんじゃない」

「撒き散らしてないです~。自然と出ちゃうんです~」

「余計にタチが悪いな、お前は…」

まぁ良い。アリューシャが「テロられた~…」とアイズに泣きついてるし、可哀想だからボタンは嵌めとこう。

フェロモン出過ぎるのも罪だなぁ。

…なんて。

俺達は、束の間の平和を享受していた。





…そのとき。





「ルルシーさん!ルレイアさん、大変です!」

ルルシーの部下であるルヴィアさんが、血相を変えてルルシーの部屋に飛び込んできた。






< 653 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop