The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
部屋の空気が、一瞬にして緊張に変わった。
「一体、どうしたの?」
「あっ…。アイズさん、ルリシヤさんもいらっしゃったんですね。丁度良かった…。すぐに来てください」
「ルヴィア、どうした?何があった」
すぐに頭に浮かんだのは、『セント・ニュクス』のことだ。
と言うか、今は他に大変なことなんてないだろう。
俺達が勝手に平和を享受して、夏を満喫していただけで。
一応今は、『セント・ニュクス』と抗争状態にあるんだからな。
「それが…『セント・ニュクス』の構成員と名乗る少年達が、六人ほど…ここに来ています」
「何だって…?」
この場で一番驚いたのは、間違いなくルリシヤだろう。
彼は目を見開いて、そしてルヴィアにすがるように尋ねた。
「無事なのか?生きてるのか?」
「は、はい…。怪我をしている者もいますが…一応」
「治療してやってくれ、お願いだから」
「一応敵組織の人間だよ。敵の斥候である可能性も…」
すかさず、アイズがそう指摘した。
それはもっともだ。最悪爆弾を隠し持ってきてる可能性だってある訳だからな。
「頼む。責任は俺が取る」
ルリシヤは迷うこともなく、きっぱりと言い切った。
まぁ、ルリシヤならそうだろうね。
「治療してあげましょう。ルリシヤがここまで言うのだから、止めても無駄です」
「…だね。とにかく、話を聞いてみないことには何も分からない」
身体検査はしてるだろうし、それに『セント・ニュクス』の少年構成員なんて、どうとでもあしらえる。
化学兵器がなければ、奴らは所詮雑魚の集まりでしかない。
俺はルルシー、ルリシヤ、アイズと共に、『セント・ニュクス』の少年構成員とやらが捕らえられている尋問室に向かった。
シュノさんには、『青薔薇連合会』本部周辺の警戒を頼んだ。
また『セント・ニュクス』が仕掛けてきた可能性は否定出来ないからだ。
アリューシャも、その補佐。
そわそわするルリシヤと尋問室に向かうと、そこにはまだあどけない顔をした少年達が、怯えきった表情で捕らえられていた。
「お前達…!何でここに」
彼らの顔を見るなり、ルリシヤが駆け寄った。
成程。やはり『セント・ニュクス』の構成員なのか。
「ルニキスさん…!良かった、やっぱり『青薔薇連合会』にいたんですね」
少年の一人が、ルリシヤを見て顔を綻ばせた。
そういや『セント・ニュクス』でのルリシヤの名前は、ルニキスだったんだよな。
ややこしい。
「お前達、どうしてここに来たんだ。グリーシュは?どうやって来た?」
「ルニキスさん…。ルニキスさん、お願いです。今すぐ、ここから逃げてください」
「…何?」
逃げろってのは…一体どういうことだ?
「ここにいちゃ駄目です。ここにいる人達、周囲の人も、皆逃がしてください。今すぐに」
少年の目は真剣そのもので、とても演技しているようには見えなかった。
…そんな迫真の演技が出来るような役者が、『セント・ニュクス』にいるとは思えないし。
これは…雲行きが怪しくなってきたぞ。
「一体、どうしたの?」
「あっ…。アイズさん、ルリシヤさんもいらっしゃったんですね。丁度良かった…。すぐに来てください」
「ルヴィア、どうした?何があった」
すぐに頭に浮かんだのは、『セント・ニュクス』のことだ。
と言うか、今は他に大変なことなんてないだろう。
俺達が勝手に平和を享受して、夏を満喫していただけで。
一応今は、『セント・ニュクス』と抗争状態にあるんだからな。
「それが…『セント・ニュクス』の構成員と名乗る少年達が、六人ほど…ここに来ています」
「何だって…?」
この場で一番驚いたのは、間違いなくルリシヤだろう。
彼は目を見開いて、そしてルヴィアにすがるように尋ねた。
「無事なのか?生きてるのか?」
「は、はい…。怪我をしている者もいますが…一応」
「治療してやってくれ、お願いだから」
「一応敵組織の人間だよ。敵の斥候である可能性も…」
すかさず、アイズがそう指摘した。
それはもっともだ。最悪爆弾を隠し持ってきてる可能性だってある訳だからな。
「頼む。責任は俺が取る」
ルリシヤは迷うこともなく、きっぱりと言い切った。
まぁ、ルリシヤならそうだろうね。
「治療してあげましょう。ルリシヤがここまで言うのだから、止めても無駄です」
「…だね。とにかく、話を聞いてみないことには何も分からない」
身体検査はしてるだろうし、それに『セント・ニュクス』の少年構成員なんて、どうとでもあしらえる。
化学兵器がなければ、奴らは所詮雑魚の集まりでしかない。
俺はルルシー、ルリシヤ、アイズと共に、『セント・ニュクス』の少年構成員とやらが捕らえられている尋問室に向かった。
シュノさんには、『青薔薇連合会』本部周辺の警戒を頼んだ。
また『セント・ニュクス』が仕掛けてきた可能性は否定出来ないからだ。
アリューシャも、その補佐。
そわそわするルリシヤと尋問室に向かうと、そこにはまだあどけない顔をした少年達が、怯えきった表情で捕らえられていた。
「お前達…!何でここに」
彼らの顔を見るなり、ルリシヤが駆け寄った。
成程。やはり『セント・ニュクス』の構成員なのか。
「ルニキスさん…!良かった、やっぱり『青薔薇連合会』にいたんですね」
少年の一人が、ルリシヤを見て顔を綻ばせた。
そういや『セント・ニュクス』でのルリシヤの名前は、ルニキスだったんだよな。
ややこしい。
「お前達、どうしてここに来たんだ。グリーシュは?どうやって来た?」
「ルニキスさん…。ルニキスさん、お願いです。今すぐ、ここから逃げてください」
「…何?」
逃げろってのは…一体どういうことだ?
「ここにいちゃ駄目です。ここにいる人達、周囲の人も、皆逃がしてください。今すぐに」
少年の目は真剣そのもので、とても演技しているようには見えなかった。
…そんな迫真の演技が出来るような役者が、『セント・ニュクス』にいるとは思えないし。
これは…雲行きが怪しくなってきたぞ。