The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「…まるで鬼神だな」
オルタンスは、俺の後ろ姿を見ながらそう呟いた。
「昔の面影はまるでないが…大丈夫か?ルシェ」
「えぇ。…あれが、あの子の選んだ道なら…私はそれで良い」
「そうか。…そうだな」
「私達も行きましょう。置いていかれては堪りません」
「あぁ」
腹立つ二人ではあるが、俺についてくることが出来る、その実力だけは認めてやる。
ルアリスと違って、死神モードの俺を見ても、びびって腰を抜かしたりはしないしな。
オルタンス曰く、鬼神のごとく快進撃を進め。
俺達は、一番奥にある重厚な扉に辿り着いた。
…いかにも、指令室って感じだが。
「…リーダーがいそうな部屋じゃないですか?」
「そうだな…。もう逃げてるかもしれんが」
それは開けてみれば分かること。
思いっきりドアを蹴り飛ばし、あ、いや丁寧にノックしてドアを開けると。
ルルシーの言った通り、そこは既にもぬけの殻だった。
「…」
周囲を警戒しながら、部屋の中に足を踏み入れる。
恐らく、組織の核に繋がる重要書類等は持ち出してるか、燃やしているとは思うが…。
「…部下を見捨ててリーダーだけ逃げる、とは。流行ってんですかね最近の組織は…」
『セント・ニュクス』と言い、『愛国清上会』と言い。
「どいつもこいつも、リーダーがいてこそ組織だと思ってやがる」
逆だっての。
組織を構成するたくさんの構成員がいるから、組織として成立するのだ。
リーダーだけいても、それは組織ではない。
だから、部下を蔑ろにする組織は遅かれ早かれ潰れる運命なのだ。
「…あなたに言ってんですよ、オルタンス」
「そうか。肝に銘じておく」
あぁそうかい。もう遅いけどな。
で…『愛国清上会』をどうするか、だ。
リーダーに逃げられたとなると、厄介だ。
すると、またしてもルリシヤが。
「ルレイア先輩」
「はい?」
ルリシヤは、部屋の壁に立て掛けられた姿見に、強烈な回し蹴りを食らわせた。
鏡が割れる凄まじい破裂音と共に、その奥に暗い通路が現れた。
…隠し通路、って奴かよ。
「ルリシヤ、あなた…。本格的にMVPを狙ってますね?」
「ふふ。まぁな」
張り切り過ぎでは?このままじゃ俺のMVPが怪しい。
そろそろ活躍しなくては。
オルタンスは、俺の後ろ姿を見ながらそう呟いた。
「昔の面影はまるでないが…大丈夫か?ルシェ」
「えぇ。…あれが、あの子の選んだ道なら…私はそれで良い」
「そうか。…そうだな」
「私達も行きましょう。置いていかれては堪りません」
「あぁ」
腹立つ二人ではあるが、俺についてくることが出来る、その実力だけは認めてやる。
ルアリスと違って、死神モードの俺を見ても、びびって腰を抜かしたりはしないしな。
オルタンス曰く、鬼神のごとく快進撃を進め。
俺達は、一番奥にある重厚な扉に辿り着いた。
…いかにも、指令室って感じだが。
「…リーダーがいそうな部屋じゃないですか?」
「そうだな…。もう逃げてるかもしれんが」
それは開けてみれば分かること。
思いっきりドアを蹴り飛ばし、あ、いや丁寧にノックしてドアを開けると。
ルルシーの言った通り、そこは既にもぬけの殻だった。
「…」
周囲を警戒しながら、部屋の中に足を踏み入れる。
恐らく、組織の核に繋がる重要書類等は持ち出してるか、燃やしているとは思うが…。
「…部下を見捨ててリーダーだけ逃げる、とは。流行ってんですかね最近の組織は…」
『セント・ニュクス』と言い、『愛国清上会』と言い。
「どいつもこいつも、リーダーがいてこそ組織だと思ってやがる」
逆だっての。
組織を構成するたくさんの構成員がいるから、組織として成立するのだ。
リーダーだけいても、それは組織ではない。
だから、部下を蔑ろにする組織は遅かれ早かれ潰れる運命なのだ。
「…あなたに言ってんですよ、オルタンス」
「そうか。肝に銘じておく」
あぁそうかい。もう遅いけどな。
で…『愛国清上会』をどうするか、だ。
リーダーに逃げられたとなると、厄介だ。
すると、またしてもルリシヤが。
「ルレイア先輩」
「はい?」
ルリシヤは、部屋の壁に立て掛けられた姿見に、強烈な回し蹴りを食らわせた。
鏡が割れる凄まじい破裂音と共に、その奥に暗い通路が現れた。
…隠し通路、って奴かよ。
「ルリシヤ、あなた…。本格的にMVPを狙ってますね?」
「ふふ。まぁな」
張り切り過ぎでは?このままじゃ俺のMVPが怪しい。
そろそろ活躍しなくては。