The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
俺が活躍する為に、まず必要なのは。

コネを、こねこねすることである。

隠し通路は迷路のように、道が酷く入り組んでいた。

これでは、何処に進めば奴らに会えるのか分からない。

それどころか、追い付く前に振り切られてしまう可能性すらある。

だから、俺はまず逃げ道を塞ぐ。

奴らを、文字通り袋小路に追い込む訳だ。

それ故、コネをこねこねする必要がある。

悪いなルリシヤ。俺はMVPになる為の手段は選ばない。

「おい、ルレイア?」

隠し通路に入らないのかと、ルルシーは怪訝そうに振り向いた。

「あぁ、済みませんねルルシー。ちょっと俺、お電話してきます」

「は…?誰に?」

「俺の大親友ですよ」

友情って、こういうときに物を言うんだよね。

『愛国清上会』という名前。そして、基地の住所。

俺の予想が正しければ…奴らの正体は。

結局、俺の一番最初の仮説が正しかったということなのだろう。

だとすれば。

俺は携帯を手に取り、彼を呼び出した。
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