The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
憲兵局の残党、『愛国清上会』は、ルティス帝国で力を蓄え、『セント・ニュクス』をたぶらかして、まずは俺達『青薔薇連合会』に復讐をしようとした。
行く行くは祖国に帰って、『青薔薇委員会』も倒して、箱庭帝国を奪還しようとしていたのだろう。
残念ながら…その企みは、ここで終了だが。
「…っ…」
悔しげに唇を噛み締めてる辺り、どうやら俺の仮説は当たっていたらしいな。
「…そういうことか。その為に、グリーシュを…!」
ルリシヤが怒るのはごもっとも。
結局グリーシュは、本当に『愛国清上会』に良いように利用されただけなのだ。
こいつらがルティス帝国に逃げてこなければ、今頃ルリシヤは…まだ『セント・ニュクス』にいただろうに。
それが良かったことなのかは分からないが…。
「化学兵器を研究・開発していたのはお前達か?」
俺の後ろから、オルタンスが尋ねた。
あぁ、いたんだったなこいつも。
帝国騎士団としては、気になるところだろう。
化学兵器のことなんて、俺はもうどうでも良いが。
「…」
フライデルは悔しそうに黙るばかりで、答えない。
喋りたくないのだろうが、まぁ、およそ検討はつく。
「元々憲兵局時代から、研究はしていたんでしょうよ。そのくらいのことはしそうな国じゃないですか」
ということは、元憲兵局員のカセイも、化学兵器のことは知っていたのでは?
さては知っていて黙ってたな。俺達が困れば良いと思って。
あの子猫ちゃん。本当性悪だな。
まぁ良い。俺は寛容だから許してやろう。
「なら、何故革命のときに使わなかった?」
「革命のときはまだ実用化出来てなかったんじゃないですか?それに、箱庭帝国で使ったら自分達の領土が冒されるじゃないですか」
ルティス帝国は所詮よその国だから、いくらめちゃくちゃになろうとこいつらは困らない。
化学兵器使用の罪は、全部『セント・ニュクス』に押し付けられる。
自分達の懐は、全く痛まない。
俺が言えた義理じゃないが、こいつら本当に。
「…卑怯な連中ですね」
こんな奴らに騙されて死んだグリーシュが、馬鹿を通り越して憐れになってきたよ。
行く行くは祖国に帰って、『青薔薇委員会』も倒して、箱庭帝国を奪還しようとしていたのだろう。
残念ながら…その企みは、ここで終了だが。
「…っ…」
悔しげに唇を噛み締めてる辺り、どうやら俺の仮説は当たっていたらしいな。
「…そういうことか。その為に、グリーシュを…!」
ルリシヤが怒るのはごもっとも。
結局グリーシュは、本当に『愛国清上会』に良いように利用されただけなのだ。
こいつらがルティス帝国に逃げてこなければ、今頃ルリシヤは…まだ『セント・ニュクス』にいただろうに。
それが良かったことなのかは分からないが…。
「化学兵器を研究・開発していたのはお前達か?」
俺の後ろから、オルタンスが尋ねた。
あぁ、いたんだったなこいつも。
帝国騎士団としては、気になるところだろう。
化学兵器のことなんて、俺はもうどうでも良いが。
「…」
フライデルは悔しそうに黙るばかりで、答えない。
喋りたくないのだろうが、まぁ、およそ検討はつく。
「元々憲兵局時代から、研究はしていたんでしょうよ。そのくらいのことはしそうな国じゃないですか」
ということは、元憲兵局員のカセイも、化学兵器のことは知っていたのでは?
さては知っていて黙ってたな。俺達が困れば良いと思って。
あの子猫ちゃん。本当性悪だな。
まぁ良い。俺は寛容だから許してやろう。
「なら、何故革命のときに使わなかった?」
「革命のときはまだ実用化出来てなかったんじゃないですか?それに、箱庭帝国で使ったら自分達の領土が冒されるじゃないですか」
ルティス帝国は所詮よその国だから、いくらめちゃくちゃになろうとこいつらは困らない。
化学兵器使用の罪は、全部『セント・ニュクス』に押し付けられる。
自分達の懐は、全く痛まない。
俺が言えた義理じゃないが、こいつら本当に。
「…卑怯な連中ですね」
こんな奴らに騙されて死んだグリーシュが、馬鹿を通り越して憐れになってきたよ。