The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
そして。

「…そうだな。お前が残ってくれるなら…ルレイアを傷つけたことも、許してやろう。お前は俺達の家族だ、ルリシヤ」

「…ルルシー先輩。まだ俺のこと許してなかったのか?」

ちょっと驚いたよ。案外執念深いんだな。

「当たり前だ。そう簡単に許されると思うなよ」

「ルルシーったら~。そ~んなに俺のこと思ってくれてるんですね~?嬉しいな~」

うふふ、とぷんぷんフェロモンを飛ばしながら、ルレイア先輩はルレイア先輩に抱きついていた。

「ちょ、引っ付くな!大体な、お前は俺を心配させ過ぎなんだよ!毎回毎回、胃が捩れるほど心配させられるこっちの身にもなってみろ!」

「ルルシーったら~。心配性~♪」

「離れろ!」

仲睦まじくて何より。

俺も、ああなれたら良かったのにな。

今更願っても、仕方ないことではあるが。

「それで?ルリシヤ。あなたはどうしますか?」

ルルシー先輩にくっついたまま、ルレイア先輩は俺に尋ねた。

俺がどうするか、なんて。

もう、心は決まっている。

なぁ、グリーシュ。お前も許してくれるよな?

「…皆が、俺を受け入れてくれるなら」

元貴族で。

元敵組織のリーダーで。

ルレイア先輩を傷つけた俺だけど。

それでも良いと言ってくれるなら。

俺を、仲間だと呼んでくれるなら。

…家族だと、呼んでくれるなら。

俺は。

「…俺は、『青薔薇連合会』の幹部として…これからも、皆の傍にいたい」


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