The previous night of the world revolution3〜L.D.〜

sideルレイア

─────…ルリシヤの加入記念を祝して、ルルシー宅で宴を開いた後。

「…で、何でお前はまた残ってるんだよ」

「…俺はルルシーのソウルメイトなので」

まだ帰りません。ってかむしろここ俺の家って感じ。

もうこのまま同居で良いんじゃないかなぁ。

「帰れ。早く」

「…ねぇ、ルルシー」

「…何だよ」

俺はわざとらしく外を見ながらこう言った。

「…俺がルリシヤに襲われたのも、こんな夜でしたよね」

「…ぐっ…」

「俺を追い返したら…また同じことになるかもしれませんね…?」

目をきゅるんとさせて訴えると、ルルシーは悔しげに俺を睨み。

「…はぁ。分かったよ…」

降参した。

うふふ。さすがルルシー。

「お前を襲える奴がそうそういるか。お前が襲うならまだしも」

「俺は無闇に人を襲ったりしませんよ?人聞きの悪いこと言わないでくださいよ」

「どの口で言ってんだ?」

ひどーい。

俺は善良なルティス市民だというのに。

「それにしても、ルリシヤが残るって言ってくれて良かったですねー。彼がいなくなったらつまんないところでした」

「…そうだな」

あら、ルルシー。

「ルルシーはルリシヤにいなくなって欲しかったんじゃないんですか?最初の頃は、あんなに敵愾心剥き出しだったのに」

「それは…まだあいつの生い立ちを知らなかったからだ。さっきも言ったろ。あいつはもう家族だ」

そうか。…そうだな。

家族…かぁ。
< 708 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop