The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「はい、スリーカードだ」

「残念~♪俺フルハウスです」

「強いな、ルレイア先輩」

「私、またブタ…」

「大丈夫だよシュノ。私もワンペアだから負けだ」

「…zzz…」

…どうなってるんだ。俺の執務室は。

幹部組勢揃い。人の部屋に勝手に入るな。ポーカーして遊ぶな。

あとアリューシャ。寝るな。

「おいお前ら。人の部屋で勝手に遊ぶんじゃない。よそでやれ!」

仕事に集中出来ない。邪魔過ぎるにもほどがある。

しかし。

「ちょっとルルシー、大声出さないで。アリューシャ寝てるんだから」

「え?あ、ごめん…」

…え?何で俺が怒られんの?

寝てるアリューシャが悪いのでは?

「はい、俺フォーカードです」

「凄いな、ルレイア先輩。俺はツーペアだ」

「私またワンペアだよ」

で、ルレイアは何であんなにポーカーが強いんだ?

何かイカサマしてるんじゃなかろうな。

そして、シュノは。

「…またブタ…」

こういう勝負事は苦手なようだ。

「大丈夫ですよ、シュノさん。そんなこともありますって」

「はぁ…」

「しかしシュノ先輩、五連敗だから罰ゲームでは?」

「うっ…」

…罰ゲーム制なのか。シュノ、可哀想に。

「何の罰ゲームにするの?」

どんな無理難題を押し付けられるのかと、びくびくするシュノ。

ルレイア達のことだから、あんまりえぐい罰ゲームにはしないと思うが…。

「じゃあ、シュノさん。今度の俺の誕生日、ちょっと贅沢に、俺のお気に入りのお店のマニキュア、新色カラーコンプリートセットをプレゼントしてもらいましょうかね」

…何だと?
< 728 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop